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14話

暇だ・・・ 暇すぎて眠い 窓から生温い陽の光が差し込んでて欠伸が出る ソファーに寝転び、ルイスが頭上の方に座って本を読んでるのを眺める 本来はこうゆう事を従者がしてはいけないらしいが、何せ俺の前世は一般人だ 全くもって気にしない。何度も断られたが、無理矢理言い負かせた ルイスを言い負かせた言葉は、「俺の命令だ。断ればお前を専属騎士から降格させる」であった。我ながら幼稚だ 冗談だが、それを言った時のルイスの顔が真っ青になり震えてて、小動物を見てる気分になり面白かった。 「何ですか?」 じーっと見てたのが気になったのか、ルイスが俺を見下ろす 「んー、別に?お前って顔整ってるよな。モテるだろ?」 ホント、端正だよな 男らしいとも女らしいとも言えない、中性的な容姿だ それに加え、色気もある 「ノア様は・・・」 ルイスは何かを言いたげな、悲愴な表情をして口を閉じた 「何だよ?」 「いえ、別に・・・」 何それ、途中で切るなよ めちゃくちゃ気になるんだが 「ルイス」 言えと、目で訴える 「ノア様は・・・、ご婚姻とか考えているのですか?」 婚姻?婚姻って結婚の事だよな? んーーー、結婚ねー 「どうだろうなー。俺は第2王子って立場だから、別に未だ急ぐ必要もねえしな。それに未だ18だぞ?」 この国で18から成人扱いされるが、前世の感覚が抜けないせいか未だ子供の様に感じる あ、8年前のヒノアの森の奥にある大樹で会った子供にはまた会いたいと思ってる 「もう18ですよ?」 「何だよー。じゃあ、お前は結婚考えてるの?」 「え、いやッ、その・・・」 それを聞いた途端、赤面した 「あ?ハッキリ言いなさいよ」 モジモジと忙しない行動し始める 「・・・番に、なれればッ良いな・・・て方は、・・・います」 「へぇー、それって、運命の番って奴?」 ルイスは縦に首を振った 「でもお前、αだろ?運命の番なんて本能で分からねえだろ」 ビクッと肩が跳ねた 「え、いやッあの、その・・・えーと・・・」 視線がいろんな方向に彷徨っていて挙動不審だ 怪しい・・・ 此方を見降ろしながら赤面になり右往左往する視線、モジモジと膝同士を擦り付けている 「え、何、もしかしてお前・・・Ω?」 バサッと、ルイスが持ってた本が床に落ちた 分かり易すぎるだろ

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