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22話

はぁ・・・・。 机の上に乗っている大量の資料を見て辟易する 何かもうカオス この数日でどうやったら書類のタワーが3列にもなんの? 試しに計りで測ると約45cm 魔法でちゃちゃっと終わらせても良いが期限は1週間だし、急な書類はさっさと終わらせてわりとゆっくり目でいい書類は期限ギリギリか締め切り破って兄貴に渡そう。ちょっとした嫌がらせって事で 「暇だな。ルイス、なんか面白い事ないか?」 「ノア様、その書類の束をおやり下さい」 急ぎの書類を選別してやり終え椅子に全体重を掛け、ルイスが近くに来るのを横目で見る 「急ぎの書類は済ませたから他は後でやる」 てか、前々から感じてたんだが・・・ 「ルイスって、良い匂いするよな」 「え・・・っ?!」 何つーか、甘いのに爽やかな俺好みの匂い 俺は近くで嗅いでみたくて、ルイスの腕を引いた 「ちょっ・・・ッ?!」 その勢いでルイスを膝の上に乗せ腰に腕を回し、首に鼻を埋めた やっぱり、凄い良い匂い・・・ 香水でも柔軟剤の匂いでも無い あんな人工的な匂いじゃなくて、もっとこう自然な・・・ ルイスの体臭・・・? 「ノア様・・・ッ!?」 Ωだからか? いやでも、Ωは良い匂いなんて聞いた事ないし・・・ 近くで嗅ぐと鼻の奥を通り抜け、脳に甘い痺れを来す 媚薬のように甘く、それでいて心地良い 何なんだこれ・・・ 「ノア様ッ・・・!!ノア様ッ!!」 もっと・・・もっと、もっと・・・ 「ンア………ッ⁉︎ヒウッ‼︎」 「あ、すまん。つい・・・」 夢中になって、首筋を舐めってしまった ルイスがビクッとなったおかげで、我に返る事が出来た 「いえ・・・」 ルイスが俺の膝から慌てて立ち上がると、余所余所しくなった そりゃあ、いきなり変な事されたら誰だってなるか・・・ 「ルイスお前、もしかして発情期中か?」 「・・・いえ。発情期は先月なったばかりです」 そうか。確かΩの発情期周期は3ヶ月に1回と聞いた事ある と言うことは、今度の発情期は2ヶ月後か 「そうか。なら良いのだが・・・」 発情期って本当に苦しいらしいしな 番がいないルイスは尚の事 「・・・それは、どうゆう・・・」 「ん?」 「いえ、別に・・・」 ルイスは何故か眉間に皺を刻み、下唇を噛んで悲しい表情をした 俺、何か変な事言ったか? うーーんとルイスを見ながら首を傾げた

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