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それぞれの過去~真澄×龍之介編~【3】

 固く勃ちあがった乳首の弾力を確かめるようにこね回して、龍之介の下半身へと手を伸ばした。  ベルトは締めておらず、きっちりとははいていない制服の下穿きへと手をかけるとボタンとチャックを外して、ズボンと下着を纏めて掴んでそのまま引きずり下ろすようにして脱がせてやる。  真澄はむき出しにされた龍之介の下半身を興味深そうに眺める。  同じ男の体ではあるが、自分と龍之介では随分と違うように見える。  まだくたりと力なく足の間で横たわる彼の性器はあまりにも幼くて小ぶりに見えた。  かろうじて剥けてはいるが亀頭が淡い桜色で綺麗な色をしたままのようだ。  あまり自慰とかもしていないのだろう。  色素沈着などはまったく見受けられなかった。  自分の性器とは余りに違う龍之介のそれに手の平で触れて、形を確かめるようにそっと指先で押すようにして撫でた。  まだ柔らかいままのそれの感触を確かめるように触れているが、まだ龍之介は気を失ったままだ。  亀頭の割れ目と尿道の穴部分を指先で押すように刺激していると、透明な蜜が徐々に溢れ出して真澄の指を濡らしていく。  幼く見えても一応、精通はすでにあるようだ。  それを確認して、真澄は徐々に形を変えだしたそれを、手の平で絞り上げるように握りこんで、ゆっくりと上下に動かし始めた。  潤滑液変わりに、まず龍之介に射精をさせてから、それを使ってまだ誰も受け入れたことはないだろう蕾に塗りこめて、慣らしてから挿入するつもりでいた。  初めてで痛みだけ与えるのはこれからのことを考えれば、あまりいいことではないだろうと思う。  龍之介に男である自分を否定されたが、体に直接快楽を刻み付けて、彼に教え込んでおぼれさせる事が出来れば、受け入れてもらえるのではないかと。  彼は自分にも他人にも嘘が付けない真っ直ぐな性格のようだから、自分が同じ男に犯されてよがるような体をしているという自覚を持てば、それを認めて受け入れざるを得なくなるのではないかとそう考えた。  牛の乳を搾乳する時の感覚で龍之介の幼い性器を上下に扱いて、徐々に手の動きを早めていくと白く濁り出した濃い粘液が桜色の先端から溢れだして茎がビクビクと脈打っているのがわかる。  もう、そろそろ射精しそうなそれを扱きながら、龍之介を見やるがまだ目を覚ますような気配はなかった。  しかし頬は紅に染まり、薄く開いた唇から一筋の唾液が伝い落ちて線を描き、吐き出す息が荒くなっているところを見ると意識がないままでも感じているようだった。 「ふぁ、はあ、は……ん、うぅっ!」  龍之介が呻く様な掠れた声を出してビクビクと脈打つ先端から白濁の液を吐き出して真澄の手の平を濡らした。     勢い良く噴出した精液は彼自身の腹部と太股へとかかり卑猥な線を描いた。  手の平へと付着した精液を見て、その感触を確かめるように指先で糸を引くそれをひとしきりこね回す。  白濁が付着したままの手で龍之介の閉じられたままの足を片方持ち上げて開かせる。  開かれた足の奥まった部分にある彼の入り口に指先で押すようにして触れると、太股を伝う精液を掬い取って、もう片方の指で押し開かれた後孔へと指を差し入れて、潤滑液変わりの粘液をたっぷりと塗りこめていく。  初めて指を受け入れた粘膜は異物を排出しようと蠢いたが、それに逆らって奥まで飲み込ませると、指を二本に増やした。  飲み込ませた指の間をそっと開いて、体内の粘膜を外側から視姦するように覗き込む。  まだ明るい日差しが差し込む部屋で、無防備に曝された赤い粘膜がをひくひくと蠢めいているのがよく見える。  指を鈎状に折り曲げて、体内にあるしこりに触れて爪で軽く引っかくように刺激すると、龍之介の腰が大げさに跳ねて反応が返ってきた。 「あぐ……ふぅ、あぁっ!」  龍之介が苦しそうな、それでいて甘さを含んだ声を上げて、ゆっくりと閉じられていた瞼を開いた。  前立腺を内側から初めて直接触られる強烈な刺激を受けた事により、目を覚ましたようだ。  ゆっくりと瞼を開き、ぱちぱちと瞬きをして龍之介は周囲を見渡そうと首を動かした。  両手がなぜか動かず、片足も何かに掴まれたような感触があり思うように動かない。  一体自分がどうなってしまったのか、霞む視界を凝らして自分の眼前にいる人影を見上げる。  だんだんとクリアーになってきた視界に映ったその人物は艶やかな黒髪に鳶色の瞳をした美丈夫だった。  龍之介が幼い頃に結婚をすると指切りをして約束した少女の面影を残した少年。  天上院真澄――  自分の左足を抱えあげて拘束している相手が彼だと気付き、動かない両手を動かそうと龍之介がもがき始めたのを見て、真澄は口端を吊り上げて意地の悪い笑みを浮かべると体内に納めたままの指をぐいぐいと動かした。  第二間接を折り曲げて、伸ばしてを繰り返して体内にあるしこりを押すようにして爪先でかりかりと引っ掻く。 「ひぎいぃっ!」  龍之介が可愛らしさのカケラもない悲鳴を上げて、わけがわからないまま自身の体内に納められた指で、内側から与えられる刺激による、よくわからない初めての感覚から逃れようと、必死にもがき始めた。  それを見て真澄はあざ笑うように、抵抗する龍之介を押さえつけて、より深く指を彼の蕾へと力任せに奥まで押し込み飲み込ませる。    「ふぎゃぅっ! ……やめ!」  龍之介は唯一拘束されていない右足を動かして、真澄を押しのけようとするがいともたやすく制されてしまう。  完全に目を覚ました龍之介はなぜ自分がこのような仕打ちを受けているのかすら理解できずに、ただ、苦痛から逃れようと必死だった。 「ぐうっ! な、なん、 こんなこ、と…する…っ!」  龍之介が訳が解らないと言うように、恐々と信じられないものを見るような目で真澄を見上げた。  真澄はその龍之介の愚問に答えてやると言わんばかりに口端を吊り上げる。 「約束やぶったら、針千本、飲む約束、しただろう?」  そう途切れ途切れに貼り付けたような笑顔で言う真澄だが目の奥が全く笑ってはいなかった。  鳶色の瞳の奥にちりちりと見えるのは狂気の炎だ。 「けど、本当に針を飲ませたら君は死んでしまうだろう?」  そう言いながら龍之介の体内に差し入れた指をめちゃくちゃに動かして肉筒の中の壁を掻き回す。  中で広げられた指をぐるぐると回すように動かされて内部の粘膜が捩れて引きつるのがわかった。  腫れて熱くなった粘膜が引き攣れる痛みに龍之介の大きな金色の瞳が見開かれ、目元から大粒の涙が溢れ出した。 「だから、針じゃなくて、どうせならもっといいものを千本飲み込んでもらおうと思って」  そう言いながらケタケタと笑い出した真澄を見て龍之介は恐怖に打ち震えた。  ゛女だと思っていたから゛  ゛約束は無効だ゛  等という言葉は、真澄を狂気に駆り立てるには十分すぎる失言だったことに気付いていない龍之介は、弱弱しく左右に首を振って真澄が言うことを否定する。 「ああ、僕が男だったから約束は無効だって言いたいんだろう?  でも僕にとっては今は、もうそんなことはどうだっていいんだ。それに約束は約束だろ?」  約束を破った君が悪いんだろと言わんばかりに龍之介を見下ろして真澄は彼を見下すような目で見て嘲笑った。 「お、俺は。女だと思ってた、から…っく…やく…約束したんだ…!」  龍之介は大きな瞳いっぱいに涙を浮かべ、しゃくりあげながらも果敢に真澄に反論するが乱暴に口付けられて唇を塞がれた。  いきなり口付けられて真澄の舌が龍之介の咥内へと侵入してきて縦横無尽に動き回る。 「んん、んーーっ!」  龍之介は首を振って真澄の口付けから逃れようとしたが、体内に差し入れられたままの指に性感帯の集中しているしこりをぐりぐりと押すように刺激されて満足に抵抗が出来なかった。 「ふぐっ! ううーーっ!」  体の内側からくる強すぎる快感が性的なことに未熟で全く興味がなく無知だった龍之介は、なんなのか理解することが出来ずに、まるでじわじわとくる痛みのように感じていた。  口付けがさらに深く激しくなってゆき、逃れようとする舌を捕らえられて、きつく吸われる。 「んんっ! ぐうぅっ!」  息が満足に出来なくて苦しくて、体の奥からくるよく解らない熱に犯されて、龍之介は悲鳴を上げるが、真澄の口の中へとその悲鳴までが飲み込まれてくぐもったような喘ぎしかでなかった。  激しく長い口付けに息が苦しくなって朦朧としてきた龍之介は自分の口の中で動き回る真澄の舌に噛み付いて必死で抵抗して、彼の口付けから逃れようとした。  真澄の舌が龍之介の犬歯に傷つけられて彼の口端を一筋の赤い血が流れ落ち首筋を伝い線を描いた。  真澄は龍之介から仕方なく唇を離すと咥内に溜まった自分の血をその場で吐き捨てた。  口端に伝う自らの血を手の甲で拭うと、後孔に差し入れていた指を引き抜き、龍之介の後ろ髪を乱暴に掴みあげて、上向かせると汚れた方の指を彼の咥内に突っ込んだ。  今までずっと自分の一番汚い部分に入り、内部をかき乱していた汚れた指を咥内に無理矢理突っ込まれて、龍之介は嘔吐しそうになり、さらに大粒の涙を溢れさせた。 「はは、相変わらず君は聞き分けがないというか、学習能力がないというか……」  真澄はそう言いながら龍之介の口の中に突っ込んだ指で彼の舌を乱暴に掴んでギリギリと爪を立てて引っ張った。  酸欠に喘いでいる口に汚れた指を突き入れられて、舌を掴まれた龍之介の口から、飲み下しきれない唾液が大量に溢れて、だらしなく伝い、シーツを汚していた。 「うげうぅっ! げえぇっぅ!」  胃からこみ上げてくる嘔吐感に、苦しみもがく龍之介を嘲笑って見下ろしている真澄が、まるで悪魔のように見える。  涙で霞んで見えない視界の向こうに、見える人影に漆黒の翼が生えているような錯覚を覚える。  酸素が不足しているせいで思考まで霞んでいるようだ。   「いい加減気付けよ。君に拒否権はないってことにさ」  そう、天上院家の権力をもってすれば欲しいものを力ずくで手に入れるなどたやすいことだ。  今まで欲しいものは何でも与えられてきたし、自分に逆らうものもいなかった。  龍之介は唯一自分の思いどうりにならない存在だが、自分の言うことを聞くように矯正する事は可能だ。  この先、自分以外の誰かのものになる彼を見るのはきっと耐えられない。  自分の一方的で狂気的な愛だとしても構いはしない。  自分以外の誰かのものになる前に全てを奪い取ってしまえばいい。  龍之介の咥内に突っ込んでいた指を引き抜くと、真澄の手に大量に鼻水と唾液が混ざり合った粘り気のある液体が糸を引いて付着していた。  やっと開放されて酸素を取り込もうと、龍之介はヒューヒューと苦しそうに荒い呼吸を繰り返して、時々咽てゴホゴホと咳き込んでいた。    涙と鼻水と唾液で顔中みっともなく、ぐしゃぐしゃにして喘いでいる龍之介の細い首に手をかける。  片手で掴んだだけでも絞め殺せそうだ。 「これ以上僕を怒らせないほうがいい……」  満面の笑みを浮かべてそう最終通告する真澄を見て龍之介は目を見開いて、歯をカタカタと鳴らして、震え、怯えながら無言で頷いた。  酸欠に喘いで思考が鈍っていた龍之介の脳内は恐怖のみに支配されていた。  両手にべっとりと付着したいろいろな体液が混ざり合った粘液を荒く息を吐いて上下している龍之介の胸へと拭く様に塗りつけてぬめった桜色の突起を指の凹凸で転がすようにして弄り始めた。 「ふぁ、ううっ……んん……」  固く勃起したままの乳首をぐりぐりと摘みあげて弄られて龍之介の口から甘さを含んだ掠れた声が零れた。  自分が出したいろいろな体液でぬめった乳首を指先で弾くように転がされたり、人差し指と親指できゅっと摘まれて乳を絞るように扱かれるとじんじんとして息が上がってくる。 「うー……んんっ、やぁっ」  さっきまでの威勢が無くなりすっかり大人しくなった龍之介が弱々しく首を振りながら真澄から施される愛撫に耐えていた。   「ふぁ……ん、ぅんんっ」 「龍之介君、乳首こうやって弄られると気持ちがいいだろう?」  真澄に嘲笑われながらそう言われて弱々しく首を左右に振って否定する。 「じゃあ、なんで龍之介君のここ、こんな風になってるんだよ?」  さっき射精したばかりの龍之介の陰茎は乳首を執拗に弄られて、また蜜を溢れさせてピクピクと形を変えて固く隆起していた。  固くなった性器を真澄にまた握りこまれて龍之介は息を呑んだ。 「んんっ、や、やめ……」  龍之介の弱々しい拒絶の言葉を無視して真澄は行為を進める下準備を再開する。  真澄の手の平に包まれてまた龍之介の陰茎がくちゅくちゅと湿った音を響かせながら扱かれる。  陰茎を上下に扱きながら、前への愛撫に反応して、ひくついている蕾へとまた指をぐっと差し入れた。  ついさっきまで真澄の長い指が激しく出入りして、かき乱されていた龍之介の蕾は、綻んでぷっくりと腫れて少しだけ赤くなっていた。 「ぐうっ! んんっ!」  再び体内へと指を二本纏めて差し入れられた龍之介が苦しげにうめき声を上げて瞼をぎゅっと閉じて異物感に耐える。  双丘の間を伝う精液と先走りを塗りこめるようにしてぐちゅぐちゅと指を出し入れして時折中で指の間を開いて内部でぐりぐりとかき回して内側の肉壁を柔らかく解していく。  最初は固かった蕾が解されて徐々に柔らかくなり肉壁が蠢いて絡みついてくる感触が突き入れた指の皮膚越しに生々しく伝わり真澄の下半身が疼いた。  

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