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それぞれの過去~真澄×龍之介編~【4】

 真澄のズボンを押し上げる、まだ誰にも使ったことの無い、造られたばかりの男根が龍之介の体内へと入りたがって今か今かと脈打って待ちわびているのが解る。  龍之介の中に差し入れていた指を引き抜いて、自分のズボンのベルトを外して抜き取りベットから床へ投げ捨てて、ボタンとジッパーを外して下着を少しだけ引きずり下ろして窮屈そうに前を押し上げているソレを取り出した。  固くなって膨張しているソレを手術後に何回かちゃんと機能するかどうかを確認するために見たことはある。  最先端の技術を駆使して造り上げられた性器はドクドクと脈打ち反り返っていた。  美しく女性的な外観を持つ真澄に不釣合いなソレはありえないくらいの太さで血管が浮き出しており凶悪だった。  まるで彼の普段は隠されている本性を具現化したようなソレ。  女性の手首ほどの太さと大きさを誇るが、固さや機能などには全く問題が無く普通に使用することが可能だ。  龍之介と再会するまでに真澄は機能を確かめて把握するためにミリア相手に数回セックスをして予行演習のような行為をしてきた。  自分の体にいままで無かったものがある違和感も最初は多少あったが、ミリアとの行為でそれも今ではなくなった。  元々精神も男だった真澄は自分の新しい性を持つ体に順応するのも早かった。  真澄が取り出した肉棒を見て龍之介が目を見開いて驚愕して震え上がっていた。 「な……なんだよ、それ……!」  指を突っ込まれた時でさえ違和感と少しの苦痛があるのにあんなものを突っ込まれたら、壊れてしまう。  震えている龍之介の両足を持ち上げて、反り返った肉棒の先端を赤く腫れて綻んだ穴に押し付けた。 「今日から君は、針の変わりに千回コレを飲み込み続けるんだよ」  クスクスと薄ら笑いを浮かべながらそう言う真澄の目の奥は笑ってはいない。 「そ、そんなの、無理だぁッ!」  大泣きしながらそういって真澄から逃れようと抵抗し始めた龍之介を無視して真澄は自らの肉棒を彼の蕾へとめり込ませた。    柔らかく丹念に解かされた肉筒は真澄の肉棒の先端部分を飲み込んでゆき、皺が伸びきって入り口が引き攣れた。  亀頭部分を飲み込ませて、ぐりぐりと穴を押し広げるようにしてやると龍之介の口から醜い悲鳴が上がった。 「ひぎぅっ! ぐひぃ! ぎああぁっ!!!」 「可愛げがない声ばかり上げてないで少しは僕を楽しませろよ」  真澄が笑みを貼り付けたままで、淡々と言う言葉は龍之介の耳には届いていない。 「はぁ……はぁ……が、は、ひぃぃ!」  龍之介は浅く息を吐いて、内側から圧迫される苦痛を逃そうと必死になっていた。  苦しそうに龍之介が喘いでいるのを見下ろしながら、そんな彼の様子などお構い無しに、真澄はめり込ませた先端をぎちぎちと出し入れする。  彼が出入りするたびに、入り口が内側へと押し込まれるように引き攣れて、中身が押しやられ、腸壁をごりごりと磨り潰されるようだった。  口から内臓が飛び出しそうな耐え難い苦痛と違和感に、龍之介はガクガクと痙攣しながら桜色の先端の穴から、生暖かい黄色い液体を勢い良く排出し始めた。  緩んだ尿道から排出される生暖かいその液体は龍之介の腹部を濡らしびしゃびしゃとシーツを汚した。  あまりの恐怖と苦痛に緩んだ穴から尿が噴出して、お漏らししてしまったようだ。 「はは、いい年してお漏らしかよ」  真澄にそう言われて嘲笑われてもあっちの世界に旅立ったままの龍之介にはソレが聞こえず無反応だった。  反応がないとつまらないと感じた真澄は彼の両頬を平手で思い切り叩いて覚醒を促した。  乱暴に頬を打たれて正気を取り戻した龍之介はぶるぶると全身を震わせて顔を真っ赤にしていた。  自らが排出した尿でシーツがぐっしょりと湿っていた。 「う、ううあ、うわあああっ!」  余りの事にショックで泣き出した龍之介を、真澄が気味が悪いくらいに穏やかな表情で見下ろして、宥めるように優しく彼を抱きしめた。 「はあ、はあ……う、うあぅぅっ!」 「龍之介君、体の力を抜かないと余計に苦しくなるだけだ」 「はぁ……う、ううっ! も、も、許し……」 「ははは、なに? 自分の非を認めるってことかい?」  真澄にそう言われて龍之介は、涙と鼻水と唾液でぐしゃぐしゃの顔を弱々しく縦に振り頷いた。 「これいがいの、ことなら、なんでも、する、から……もう、もう、ゆるひて……」  息も絶え絶えに途切れ途切れに龍之介はやっとの思いでそう口にした。  一刻も早くこの拷問から逃れたいという一心でだ。  余りの苦痛とショックで龍之介の心はいとも簡単に折れてしまった。    「へえ、これ以外のことなら何でも、ねえ……」  真澄がそう言いながらも、完全に飲み込ませた先端をにぐっと力をいれて徐々に肉棒を奥までめり込ませていく。  カリの出っ張り部分をなんとか飲み込ませた後は、そのまま茎部分をずるずると押し込む事ができた。  先端の凹凸部分が龍之介の肉筒の中をぎちぎちと押し広げながらじわじわと侵入してくる。 「ひい、ひっ、ぐうっ……が、は、あぁっ、ぎひぃ!」  龍之介は相変わらず息も絶え絶えに、可愛げの全くない声をあげただ苦痛に耐えているだけだ。  性的なことに疎くて、自慰すらほとんどしたことがない龍之介は、経験も浅くて前での快楽さえやっと憶えたばかりだ。  後孔を犯されて得られる快楽等ほとんど皆無に等しかった。 「君に拒否権なんてないってさっきも言ったのにもう忘れたのかよ。 ははは、ほんとう学習能力が著しく低いようだな君は!」  笑いながらじわじわと進入させていた肉棒を根元まで一息に突き入れて龍之介の蕾へと飲み込ませた。 「ぎあぁぁあっがが、ぐぎひぃっぃい、ひ、ひぃいぃ、ぐぎあぁああっ!!!」  ガクガクと痙攣して口から泡を吹いて白目をむいて、狂ったように悲鳴を上げる龍之介を見ながら、さらに熱く滾り太さが増した肉棒を突き刺して最奥まで力任せに飲み込ませてゆく。  真澄の凶悪なソレが完全に侵入を果たし、内臓が抉れて出っ張った亀頭部分が奥まで突き当たり龍之介の腹部が張り出しているように見えた。  痩せていて平らだった龍之介の腹部が心なしか盛り上がっているのを確認するように腹を手の平で撫でて押した。 「ぐぅっふう、ぐぼ、がはぁ、はあ、ひぃ、ひいぃっ!」  張り出した腹部を外側から押されて圧迫される苦しさに、龍之介は陸に打ち上げられた魚のように泡に塗れた口をぱくぱくと動かしていた。  鼻は噴出した鼻水でごぽごぽと塞がっており、口でしか呼吸ができない状態だった。  鼻呼吸をしようとしても大量に鼻汁が口に逆流して溢れて、余計に苦しくなるだけだった。  ヒューヒューと必死で呼吸を繰り返している龍之介の顔はあらゆる体液に塗れ見る影もない程にぐしゃぐしゃに汚れていた。 「やっと根元まで飲み込ませられたね。それじゃ、そろそろ動かそうか?」  龍之介が朦朧としながらソレを聞いて必死で首を左右に振ったがそれを無視して真澄は腰を動かし始めた。 「ひいぃ……も、やめ、しぬ、ひっ、ぐうぅっ、うっ!」 「ははは、入れたばかりでなに言ってるんだ? 僕がイって中に出すまで我慢しろよ」  ごりごりと太く凶悪なそれで腰を使いじっくりと龍之介の肉筒の中を堪能するように突き上げる。    「ふぎいいぃっ! も、もぉ、や、やだ、ああぁっ! ひ、ひっ! うぅっうあああぁあーーっ!」  大声で泣き出した龍之介を見下ろしながら、乳首をきつく人差し指と親指で摘んで引っ張りあげた。  一旦、腰を動かすのを止めて、龍之介が素直に快楽を得られる桜色の突起を両方とも引っ張りあげて、ぐりぐりとこね回したり絞り上げたりしてやる。 「ひぃ、ああっ…も、やめへぇ…ふぅあ、んんっ」  粘液に塗れた乳首を絞りながら、内部を慣らすようにゆっくりと腰を動かすのを再開した。  力任せに突き上げるのはやめにして、緩やかに中の肉を捏ねるような腰使いへと変えて、体内の粘膜の感触を確かめるように肉棒を深く差し入れたままで、ぐりぐりと小刻みに動かした。  内側での快楽を憶えるには龍之介の性感は幼すぎるが、じっくりと行為を続けて仕込んでいけばそのうち憶えるだろうか。  真澄は彼の胸全体を撫で回して時折、固く芯を持ちずっと勃ち上がったままの乳首を、人差し指と親指で摘んで、引っ張り、押し潰すように弄りながら、体内にある快楽のしこりを肉棒の先端で押すようにぐいぐい動かした。 「ふぁ…はぁ…はっ…ぐ、んんっ」  龍之介は相変わらず、酸素を取り入れることだけで精一杯のようで、途切れ途切れにくぐもった喘ぎを漏らす。  体内を押し拡げている真澄の肉棒の動きが緩やかになり、小刻みに慣らすような動きへと変わったことで、力任せに突き上げられる時よりか幾分か楽になったような気がした。  龍之介の内側の肉壁が徐々に柔らかくなり、ジンジンとした痺れのような感覚がして、熱く感じるようになり中の肉が痙攣するようにピクピクと、真澄の肉棒に絡みつき、吸い付いてくる。  中の肉が慣れて柔らかくなっても限界にまで押し開かれた入り口が引き攣れる痛みは完全にはなくならず、龍之介は苦痛に表情を歪ませて、開きっぱなしの口から唾液をだらしなく溢れさせながら、きつく瞼を閉じる。  視界が見えなくなるとより感覚が鋭敏になり、体内にある真澄の形が解り、動きが生々しく伝わり、おかしな感覚がより強まった。  熱くてジンジンと痺れるような、背筋をビリビリと微弱な電流が駆け抜けるような不思議な感覚。 「はあ、はあ、は…んんっ!」  真澄が小刻みに腰を動かすたびに、眉を悩ましげに八の字に寄せて目を瞑ったままの龍之介が息を吐く。 「うっ、ああっ! ふう…はっ、んんっ…あふ…ぅ」  目を瞑ったことにより、感覚が鋭敏になったせいか、前立腺を押し潰すように真澄の肉棒の先端が当たる度に、自分の出している声とは思えないような、甘さを含む高音でくぐもったような喘ぎが零れた。

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