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初めてのお留守番~佐藤といっしょ~【19】

 体が快楽に溺れ喘いでいても心は満たされることは無い。  ただ、肉体的な快感を得るためだけに身体だけを繋いで、後には余韻も幸福感もなにも残らない。  空しさと後悔だけが残る。  翼以外の男に抱かれて感じてしまった事が許せなくて、翼への気持ちを裏切ってしまうような身体をしている自分を壊してしまいたい衝動に駆られるだろう。  自分の身体を傷つける事はしないと翼とした約束を破ってしまうかもしれない。  翼とした約束を破る事だけはしたくない。  そう思っているのに身体だけが快楽に溺れて、貪欲に快感を与えてくれる熱い塊を求め、どんどん高みへと押し上げられていく。  いつの間にか、礼二の意識は完全に快感一色に染め上げられ、佐藤に貫かれるたびにただ喘いで、咽び泣くことしかできなくなっていた。  柔らかく蕩けた礼二の中を堪能するように肉棒をズルズルと出入りさせる。  引き抜く時は吸い付いてきて貫く時は奥へ奥へと誘い込むように腸壁がざわざわと絡み付いて、精液を搾り取ろうとする。  礼二の肉筒の中は熱くなってどろどろに蕩けきっていた。  最初にあった内壁の固さはすっかりなくなって柔らかくなり、肉棒をちょうどいい力加減できゅうきゅうと締め付けてくる。   「んはあっ、あっ、あっ、ああっんぅ」 「は……礼二様のナカ……すっかり柔らかく蕩けてますね」 「ふやぁっああっぁっ」  強すぎる快感に我を忘れて喘ぐ礼二を見上げながら腰の動きを徐々に早めていく。  3分の1程引き出しては突き入れる行為を繰り返して柔らかくなった礼二の肉筒の中を肉棒の先端でゴリゴリと抉る。  抜け出そうになるギリギリまで肉棒を引きずり出して、礼二の尻たぶを掴んで軽く浮かせて、差し入れる時には沈める。  腰の使い方を教え込むために礼二を抱えあげて、落としてという行為を肉棒を出入りさせるリズムに合わせて繰り返していく。 「ひゃああぁっ! ふやああぁっ……ひああっ!」 「は……礼二様……ほら、こうやって……いいところにあたるように腰を自分で動かすともっと気持ちよくなれますよ」 「ふぎうぅっ、いっ…ああぁぁっ!」  下から上へと叩きつけるように礼二の肉筒の中へと欲望の塊をぶつけて貫いていく。 じゅぼじゅぼと肉棒が出入りする度に礼二の腸液と佐藤の先走りとが混ざり合った液体が泡だって飛沫を散らせてソファーに染みを作っていた。  顔中をぐしゃぐしゃに体液で濡らして我を忘れて喘いでいる礼二の感じている表情に煽られて佐藤も堪えていた射精感がまた高まっていき、だんだんと限界が近づいてくる。      後始末をする事を考えれば中に出すのは後々で何かと面倒だ。  初日に初めて礼二を抱いた時は誰にも邪魔されないように人気の無い倉庫の扉の鍵を内側から締め切って、完全に密室状態にしていた安心感からか余裕もあり、中に出した精液が出てこなくなるまで指で掻き出して綺麗に後処理をする事が出来た。  しかし、今はそのときとは状況が違っていて、翼がいつ帰ってくるかもしれない場所で礼二を抱いている。  翼と礼二の寮室のリビングで、この部屋の鍵を翼は持っている。    44号室の管理をしているのは実際に翼でこの寮室の家主と言えるだろう。  翼が帰って来ていつ玄関の扉の鍵を開けて室内へと上がりこみ、礼二と佐藤が淫らな行為に耽っているソファーが置かれたリビングへとやってくるかもしれない。  そう考えて少しだけ惜しいような気もするが今回は外に出そうと思い抱えあげた礼二の足の間へと肉棒を突き立てて腰を動かし、律動を早めていく。 「ひぐっ、ううっ、ふあ、はあぁあぁっ!」  佐藤が腰を動かして中心を貫くたびに礼二の開きっぱなしの唇からただ意味のない喘ぎ声だけがひっきりなしに零れる。  頬を赤く染めて、瞼は半開きで目は虚ろで、口端にだらしなく溢れさせた唾液が伝って首筋へと線を描き伝い落ちている。  礼二の白い胸板の上でずっと固く尖りきったまま膨らんで腫れている桜色の乳首がちょうど視界に入ってきた。  膝の上へと乗り上げている礼二の胸の先にあるその桜色の粒を舌先で突付いて舐めあげる。 「ふあっああっ! ああぁん!」  足の間を貫かれながら固く勃起したまま放置されて疼いていた乳首を舌先で突付かれて舐め上げられて礼二の唇から甘い喘ぎが飛び出した。 「はあっああぁっああんっ」 「は・・・そういえば礼二様は乳首虐められながら嵌められるのが好きでしたよね」  佐藤はクスクスと笑みを浮かべて含み笑いを漏らしながら礼二の腰を掴んで抱えあげて、ソファーへとうつ伏せに膝を付かせて後背位へと体勢を返させる。  背中側から腕を回して礼二の胸で赤く腫れて痛々しく勃起している左右の乳首を指先で摘んで搾乳する時のようにきゅっと絞り上げた。 「ひゃあうぅっ、ふやっあっあぁあぁっ」 「はあ……礼二様、くっ…ううっ…僕もそろそろ…」  礼二の乳首を親指と人差し指で押し潰して引っ張りながら、突き入れている肉棒で肉筒の中の届く限りの一番奥まで貫いて、高まってくる射精感をギリギリまで堪えながら回すように腰を動かして体内の媚肉を抉る。  限界が近づいてくるのを感じながらパンパンと肌がぶつかり合う乾いた破裂音を部屋中に響かせて獣のような体位で礼二と交わってのぼりつめていく。     礼二は既に感じすぎて全身の力が抜けていて佐藤にされるがままに揺さぶられていた。  中心に肉棒を突き入れられるたびにただ泣き喘いで身悶える。  だんだんと重くなっていく腰をなんとか膝で支えて律動にあわせて息を吐いてただ受け入れるだけで精一杯だった。  頭の中が真っ白になり、自分の身体へと執拗に与えられる快楽を無意識に求め、ただ貪る事しか出来ない。  翼以外の男に抱かれる事を求めてはいなかったはずなのに、自分の最奥まで無遠慮に入り込んでくるその肉の塊が与えてくれる強すぎる快楽にただ夢中になって溺れていた。 「ふあ、はあ、はっああぁあぁっ!」 「はっ…はあ…うっ…んんっ…乳首摘んで引っ張ると、すごい、中が…ぎちぎち締まって……」 「ああっはぁあぁあっひぐうぅっ」 「く……はあ……やばい……礼二様のスケベ穴が、僕のチンポに吸い付いて……ぐっ、ううっ、くっ……搾り取られる」 「ひゃあぁうぅんっ! いっあぁあぁっ!」    赤く腫れて固く勃起しきった乳首を親指と人差し指で摘んで引っ張りながら指先を擦り合わせてコリコリと押し潰すと礼二の唇から高音の甘さを含んだ悲鳴のような喘ぎ声が零れる。  耳まで赤く染まった顔は快楽に蕩けきり、唾液がだらしなく伝う口端は緩んで笑みを浮かべているようだった。 「んはあぁ…あふぅ…はあぁあぁっ」 「はっ…はぁ…気持ち良さそう、ですね」  礼二の乳首を引っ張りながら礼二の尻の狭間へと腰を叩き付けて、肉棒を激しく出入りさせる。  ただ突き入れるだけでなく、の の字を描くように腰を回しながら礼二の肉筒の中の壁を掻き回す。 「はあっあっあああんっ」 「ふっ…こうやってすると、もっと…んっ…気持ちがいいでしょう?」 「ふあっはっああぁあっぃああぁっ」 「んんっ…はあ…喘いでばっかり、いないで、少しはこっちの質問に、答えて下さい」  乳首を摘んでいた手を礼二の首筋へと滑らせて、彼の口端を伝う唾液を掌で拭ってやりながら、少しだけ腰の動きを弱めてずくずくと小刻みに中を突付いて礼二が答えてくれるのを待つ。 「はあっ…はっ…んんっ…ひ…もち…い」 「どうやってされると気持ちいいんですか?」  礼二は白む意識を奮い立たせて佐藤に聞かれた事に答えようと、荒い呼吸の合間に途切れ途切れにやっとその言葉を口にする。 「んはぁ…あっ…おくぅ…ぐちゅぐちゅっ…て、されると…ひもち…ぃ」 「僕のチンポでスケベ穴の奥までぐちゅぐちゅされると気持ちいいんですか?」 「う…んんっ…」  礼二が返事をして頷くのを見て佐藤は満足げに笑みを浮かべた。

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