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第14話

「先輩おかえりなさい」 「ただいま」 2週間の中国出張を終えた俺を上原が羽田まで迎えに来てくれた すぐにキスしたいけど、我慢だな。 後期授業が始まってしばらくして上原は内定をもらえたと 中国に出張していた俺に電話をくれた すごく嬉しそうな上原を抱きしめたかった、 車に着いたら 夢中でキスした 「お帰りなさい、先輩、蕎麦食べに行きます?」 「うん」 「運転平気だった?」 「はい、大丈夫でした。」 「会いたかった」 「はい、俺もです」 「やっぱり今日は蕎麦食べに行かなくていいや」ってキスをやめて先輩が言う 「帰りも運転してくれる?」 「はい」 「コンビニ寄りますね」 「あの話したいことあります」 「ん?いいよ?」 「あとで話しますね、寝てていいですよ。」 コンビニについても先輩は寝てた 適当に買って マンションの駐車場に入れた 「先輩着きましたよ」 「ありがとう」 部屋に入ったら先輩は夢中でキスした 「先輩、、、車の中で電話なってましたよ?」 「ありがとう、でもいいよ、電話あとでかける」 ベッドになだれ込む 「先輩、会いたかった」 「俺も」 「顔見せて」 「内定おめでとう」 「あ、ありがとうございます」 「会いたかったです」 「俺も」 「上原の味がする」 「先輩」 「1人でした?」 「うん」 うなずく 「ここ?」 「は、あ、あ、」 「入れていい?」 「久しぶりだから優しく」 「わかってる」 「あーっ」 「ここ好きだよな」 「あーっ、あっ」 「ほらちゃんと俺みて」 「ひびき」 びっくりした顔をした上原に 「好きだよ」って言った 返事を待たずに 先輩が俺の好きなところ突きまくるから 飛んでしまった 「気づいた?大丈夫?」 先輩がスポーツドリンクをくれる 「ありがとうございます」 「あの、話なんですけど、、、」 上原が起き上がるから 俺も起き上がる 「ん?引っ越しのこと」 「あ、はい」 「内定もらえた時親に電話したんですけど、引っ越しのことも聞いたんです。」 「うん」 「そしたら、田辺さんなら心配ない、 よかったじゃないってご迷惑かけないようにって。 あと大家さんに連絡はきちんとしなさいって言ってました。」 先輩は俺を見て頬をはさむ。 「あの、迷惑をかけるかもしれないですけど よろしくお願いします」 「迷惑はかけられたらやだなあ」 「えー」 「マジすげぇ嬉しいよ」 ってニコニコ笑いながらぎゅっとされた。 母親からは 家賃半年分は避けてあるし、 引っ越し代や修繕費などは 払ってあげられるよ、その時は連絡してとメールが来てたとも話した。 先輩の出張の振替の平日休みに引っ越し出来たから 安く済んだ。 ベッドと少しの荷物は実家に送った。 先輩のクローゼットの半分と玄関横のクローゼットの半分に荷物は入れた。 先輩はセミダブルベッドからダブルベッドに変えた。 先輩の両親ともホテルの中華料理屋店で一緒に食事した お父さんは先輩に似てたし お母さんは可愛いお母さんだった。 先輩を優ちゃんと呼んでた あらー若いわねー? あらーおいくつ? 朝ドラに出てる俳優さんに似てるわねって ずっと話してる。 優ちゃんもシュッってしてるけどもうおじさんよ? 優ちゃんでいいの? と言った 俺は田辺さんがいいですと答えた イケメンの息子が2人になって嬉しい、 リフォームしたら遊びに来てねって言った 先輩はいつのまにか母さんと連絡先交換していて 俺の実家からダンボールいっぱい食材が送られてきた 2人での生活はずっと一緒に暮らしてたみたいに リズムが合った 先輩はとにかくスマートで、 俺が課題をやるときはそっとしてくれるし 先輩が仕事が忙しいときは俺もそっとする 風呂に入りながら 「ほんとに同棲初めてですか?」って聞いたら 「初めてだよ?」 「なんで?」 「すごく楽だし、慣れてる感じがしたから」 「はあ?」って お湯かけられた 「ナチュラルなのは俺の生活に上原がいて当たり前だし、上原もナチュラルだよ? だからお互い気にならないんだよ」 「さらっとカッコいいこと言いますね」 「だろ?」 「今年のお互いの誕生日は飯食べただけだったから、 指輪はクリスマスに買う?」 「うーん」 「俺は先輩と一緒にいられるなら 物はいらないですけど、指輪は初任給で買いたいです」 「わかった」 「あ!クリスマスにはあの肌触りのいいシリーズ買いましょう!」 「肌触りのいいシリーズな、あれ、そんなネーミングだっけ?」 「勝手につけました!」 「でまだ先輩?」 「じゃ優ちゃんにしますか?」 「やだ」 「田辺さん」 「えーそっち?」

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