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第3話

ドガッ!! 「九頭竜!!」 挿入される直前扉が蹴破られた 「…み…かげ…」 あっという間に男は床に転がり込み意識を失った。後ろから入ってきた多分警察だろうがその数人に男たちは運び出されていった 「美景…なんで…」 「このバカっ!!」 「…っ…」 「どんだけ心配したと思ってるんだ!!あんなところで一人で寝こけるなんて!!」 「…ごめ…な…さい」 「…ぐったりとしたお前が車に乗せられていくのを見てどれだけ肝が冷えたか…良かった…良かった…」 「俺…お前に会いたくて…あの…」 「え…」 「ごめんなさい…」 怖かった…初めて怖いと思った… 「怖かった…」 ポロポロと涙が溢れだす。こんなことも初めてだ… 「九頭竜…」 「美景…ごめんなさい…」 美景が優しく抱き締めてキスをしてくれた 「九頭竜…」 「美景…あのね…俺…明日帰国するの…すぐにこっちに戻ってくるけど…あの…あのね…もう…会えないと思うから…だから…あの…最後に抱いてくれませんか?」 「っ…バカ…」 美景は優しく優しく抱いてくれた。きっとこれが最後の夜。もう彼に会えることはない…この日を忘れない…今日だけ…今だけ…恋人でいさせて…朝になったらもう…忘れられるから… あの一夜は今でも忘れていない。 あれから随分経ち俺は今までのようにだらしない性生活を送っていた。 でも…あの日ほど熱くなれることもなく虚しくなるだけ…満足できなくなっていた。 そんな感じだから次第に遊ぶこともなくなった。 今は一人美景の事を想い欲を放つだけ

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