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第5話

その日はことりの家に泊めてもらった。 そして翌朝。インターフォンが鳴りことりが出迎える。 慣れた様子で中に入ってきた相手… 「何で…九頭竜がここにいるの…?」 会いたくてたまらなかった美景が驚き固まって俺を見ている。ことりは不思議そうにしながら紹介してくれた 「兄です。」 「え?!そうなの?」 本当に気が付かなかったんだろう。俺とことりは全く似ていないから 「はい」 「似てない…」 「そうですね。二人は知り合い?」 「俺が海外出張に行っていたとき出会ったんだ。何となく入ったお店で日本人のあの九頭竜を見つけてね…久しぶり。」 甘い声で美景が俺に話しかける 「…うん…」 何も言葉がでない… 「兄さん?」 いつも饒舌な俺の態度があからさまに違うからことりも驚いているようだ。でも…もう頭の中は真っ白で…整理したくて出掛けることにした 「何でもない。俺出掛けてくる」

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