「ことり！ことり！ことり！」 「何？兄さん」 「うっ…可愛い」 「は？何言ってるの？」 「ことり可愛い」 「わかった。わかったから。離して。何かあったの？」 「あの…えっと…」 「うん」 「華陵院さんと…付き合うことになりました」 「え！？そうなの？あんなに特定は作らないって言ってたのに？何？お金？財産目当てなの？」 「んな！！失礼だな！！んなわけないだろ」 「ごめんて。わかってるよ。へぇ。でも兄さんがねぇ…まさか同性を選ぶとは…」 「でね…あの。俺…」 その時インターフォンがなった。まさか… 「はぁい！」 ことりが軽やかに駆けていく。この様子はおそらく翔琉だな。 「こんにちは。九頭竜くん」 「こんにちは。」 「九頭竜！見つけた！！」 「うわっ！美景」 「お前は！心配したんだぞ！」 「だって！美景…美景は…」 「…何があったの？奥の部屋空いてるし音漏れしないから使ってください。美景さん」 「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて…」 美景に引きずられるように部屋に押し込められて鍵をかけられた 「…兄さん何やったんだろ？温厚な美景さんをあんなに怒らせて…」