「彩さん！だめ！！」 隣で彩芽さんの突然の行動に驚き固まっていた美景が俺を抱き寄せ彩芽さんから俺の顔が見えないように俺の顔を自分の胸に抱く 「九頭竜はあげない！」 「…ふふ…わかってるわよ。でもみーくん。うかうかしてられないわよ。九頭竜くんはこんなに可愛いもの。現役のときとは大違いね。あんなにクールで男前だったのにみーくんの前では借りられてきた猫ちゃんみたい。だからしっかり捕まえておくのよ」 「わかってます。なぁ九頭竜」 「はい」 「結婚しよっか？」 「はい！？」 「あらぁ…公開プロポーズ？あらあらまぁ…みーくん。がっつきすぎよぉ。ビックリしちゃってるじゃない。まだ数日なんでしょ？付き合って焦りすぎじゃなぁい？」 「焦りたくもなる…だって九頭竜はこんなに可愛い！！俺がどれだけ片想いしたと思ってるの？」 「ふふ…後は若いお二人でお話ししてね。こんなに貴方にベタボレなの。だから安心してね？」 「はい…あの…すいませんでした…お時間取らせてしまって」 そう言うと彩芽さんはヒラヒラと手を降って帰っていった。やはり女性にしかみえないが… 「男性？」 「そうだよ。彩さん普段はかなり男前で仕事も何でもできる人。でもあの姿の方がみんな安心してくれるんだって。元々話し方はあんな感じみたい。小さい頃からの癖なんだって。ちなみに恋愛対象はどっちもいけるみたい」 「そう…なんだ」 「で。結婚してくれる？」 「は？あ…あの…」 「…ごめん…焦りすぎだね…さっきさ…彩さん相手に真っ赤になってたし…そんな顔俺には見せたことないから…余裕なくて」 その表情はいつもの大人な雰囲気でもなくてなんだかその姿がとても可愛くて愛しくて場所も弁えずキスしてた。するとまた始めてみる顔を見せる 「ふふ…顔真っ赤…可愛い…」 「だって九頭竜からしてもらったことないから」 「そうだっけ？」 「うん」 「大好きだよ。美景。俺でよければその…結婚してください！！」 「ほんと！？はい！！勿論！結婚しよ！！」