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第9話
小さく体を震わせて、身の内からじりじりと上がる熱に必死に耐えているラファエルを、魔族は愛おしそうに眺めた。
その視線にもラファエルは炙られたように羞恥を感じて唇を噛みしめた。こらえようとどんなにきつく唇を噛んでも、体が時折ぴくりと揺れる。
「もう我慢できないか? 淫らでいい体になったな」
彼は残酷な言葉でラファエルを嬲り、声をあげて笑いながらベッドに押し倒すと大きく両脚を開かせた。まだ少年の形の性器からとろりと蜜が滴った。
「あっ、いやっ」
うろたえるラファエルの秘めておくべきところを魔族の指がそっとなぞった。それだけでラファエルの体の疼きは深くなり、指を誘い込むように収縮する。
「ほら、物欲しげに口を開けている」
「言わないでっ」
明るいランプの下ですべてをさらけ出され、ラファエルは顔を倒して必死に羞恥に耐える。涙の雫がランプを反射し、煌めいてシーツに落ちた。
「褒めているのに、何を泣く?」
「こんなのは、…いけないことです」
「今さらだな。でも欲しいんだろう?」
良心と欲望の狭間で葛藤し、快楽に負けて泣き乱れる姿がこれほど魔族を惹きつけることなど思いもよらないラファエルは、惜しげもなくその痴態をさらしている。
「さあ我を受け入れて、泣いて悦べ」
熱く硬い塊がそこに押しつけられ、触れた場所が期待で淫らにうごめいた。
次の瞬間、ぐぐっと一息に突きいれられて、ラファエルは絶叫した。
「いや、やっ、ああ、あ、やああっーーーーーーーーー」
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