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…と、まあ。流れで正木を抱きしめてしまった翌日。 俺達の何が変わったかといえば――特に何も。それどころか。 「正木くん、ここってどうやって縫ったら良いかな?」 「委員長ー!この台詞ってさー」 クラスメイトと、本当の意味で打ち解けられた彼は幸せそうな顔でその中心に居る。 自分がけしかけてそうしたとは言え、まざまざと見せつけられてしまうとやはり面白くない。 (あー……ちゃんとするか、告白) そう。勘違いでなければ、きっとアイツも俺のことが好きで。ほぼ両想いだというのに、動けないのは。きちんとした言葉が無いからなのではないか。 しかしながら告白をすることに縁が無いまま過ごしてきたせいで、さっぱり分からない。せめて文化祭が終わるまでにどうにかしなければ…と考えながら作業に戻った。

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