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学園生活Ⅱ-49
「…ン…ッふ…、待っ…、離し…て…くださ…い」
「ダメだよ。…ここはこんなに喜んでるのに…、キミの口は嘘つきだね」
「…や…っ…、も…無理…っ」
いつの間にかボタンを全て外されてしまったシャツと、下衣のチャックを下ろされて忍び込まれた大きな手。
あまりに優しすぎる触れ方に強い抵抗が出来なかった結果、何がなんだかわからないうちに、与えられる快楽にのめり込んでしまっていた。
自身に直接触れられ、その優しくイヤらしい手の動きに堪えることなく達してしまいそうになる。
お互いにシャツが脱げかかった状態での密着。直接肌が触れ合う、ただそれだけで息が上がってしまう。
「ん…ッ…、イヤ…、も…ぅ…、あ………ぁあっ…!」
先端を指先で強く抉るように擦られた瞬間、ビクッと背中を仰け反らせ、堪えきれずに白濁を吐き出してしまった。
その反動で脱力し、ベッドに沈み込む。
荒い呼吸のまま目を開けると、俺の上にいる鷹宮さんが、手に付いた俺の体液を舌で舐め取っているところだった。
あまりにイヤらしすぎる光景に、カッと顔が熱くなった。
「なッ…、何して…!」
「ん?…深君の味見。……美味しい…」
そういって目を細めて笑う鷹宮さんが扇情的すぎて、羞恥で死にそうになる。
恥ずかしすぎて身を隠したい。
「…なんで起きようとしてるのかな?……夜はまだこれからだよ…」
咄嗟にベッドから起き上がろうとしたところで、肩を掴まれ優しくベッドに押し付けられる。
そのままザラリと首筋を辿る鷹宮さんの舌。
達してしまったばかりで神経が敏感になっているのに、そんな事をされたらまた反応してしまう。
ぞくりとした痺れが首筋から全身に広がっていく。
…ッ…このままじゃ、絶対に流されるっ。
ギュッと瞼を閉じ、鷹宮さんの胸元に手に置いて体を押し離そうとすると、その片方の手を掴まれて、ゆっくり導かれた場所。
それに触れた瞬間、あまりの恥ずかしさに全身の血液が一気に沸騰したような錯覚を起こした。
「…わかる?…まだ触れてもいないのに、…もうこんなに熱い…」
俺の手に触れた鷹宮さんの中心は、既に熱く猛っていた。
それは、これから何をするのか示唆するようで…。
焦燥感いっぱいで鷹宮さんの顔を見上げると、俺の必死の眼差しを受け止めた鷹宮さんは困ったような笑みを浮べながらも、ゆっくりと首を横に振る。
「好きな相手とこんな状態になっても退いてあげられる程、僕は大人じゃないよ」
「…鷹…宮さん…」
鷹宮さんは、その言葉通り、指を更に奥へ這わせていく。
それを止めようとするも、胸の突起を優しく食まれてしまえばそれどころではなくなってしまう。
背筋がビクリと跳ね上がり、抑えようとしても甘い呻き声が唇から溢れだす。
「…ぅ…ッ…、ぁあ…、…ンぁっ…やッ」
胸に気を取られているうちに、俺の体液でぬめりを帯びた鷹宮さんの指が後孔に侵入してきた。
反射的に、逃げをうつように身を捩ってしまう。
俺の抵抗がわかったはずなのに、鷹宮さんの指の動きは止まらない。
それどころか、入口を解しながら更にもう1本増やされた。
「…ん…っ…苦し…!」
内臓を内側から圧迫される感覚に息が詰まり、鷹宮さんの胸を手でグッと押す。
「大丈夫、僕に任せて。痛い思いをさせるつもりないから」
額に汗を滲ませながら優しく微笑む表情には欲望の色が滲んでいて、それを見ただけで心臓がドクンと音をたてる。
「…ん…、いま深君にココ、僕の指を締め付けたよ。…何に感じたのかな…」
少しだけ意地悪く…そして甘く囁く声に、恥ずかしくてギュッと目を閉じた。
そもそも、安らぎを求められたはずなのに、何故こんな事態になってしまったのわからない。
でも、優しすぎる鷹宮さんの瞳の奥にあった影の存在を思い出すと、無理矢理押しのける事が出来ない。
いま突き放したら、心を閉ざしてしまう気がして…。
その時、鷹宮さんが思わぬ言葉を吐いた。
「…こういう時にこんな質問するのもどうかと思うけど、気になったから聞かせて?」
閉じていた目をそっと開いて、鷹宮さんの顔を見上げる。
「……深君…、もしかして後ろ…初めてじゃないんじゃない?」
「…な…っ…、んで…」
全身からドッと冷や汗が噴き出す。そして羞恥に全身が熱くなる。
目を見開いて鷹宮さんの顔見つめると、本人は困ったように笑っていた。
「ゴメン、そんな事聞かれたくないよね。…ただちょっと、ね。…僕が初めての相手じゃないのかな?って…悔しくなって意地悪しただけ。…答えなくていいよ」
そういうと、驚きで萎えかかっていた俺自身をまた限界まで高めようとに淫らに手を動かしはじめる。
一瞬、宮原の顔が脳裏に浮かんだものの、鷹宮さんが与えてくる快楽に体は逆らえず、また甘い波に飲み込まれていった。
「深君…、入れるよ」
散々喘がされ、泣かされ、…体中全ての感覚が鷹宮さんに染まりきった頃にそんな事を言われて、俺はもう拒否する事も抗う事も出来なくなっていた。
片足を抱えられ、無防備に晒された後孔に熱く硬い鷹宮さん自身が押し当てられた瞬間、無意識に強張る体。
けれど、「待って」という隙も与えられず、それは優しく…強引に…体を割るようにグッと中へ入り込んできた。
「…ッん…、ぁ…あ…っ」
「深…、体の力を抜いて…、…っク…、きつ…い…」
そんな事を言われても、自分ではどうする事もできない。
頭の中では、何故こんな事になっているんだろう…と、その疑問だけが駆け巡る。
けれど、そんな事を考えていられるのも最初だけだった。
「痛…っ…、ン…!…も…、動…かないで…っ…」
グッグッっと緩急つけて徐々に入り込んでいた鷹宮さんの熱が最奥の一点を強く突いた瞬間、我を忘れて悲鳴のような声をあげてしまった。
「い…や…っ、…ぁあ…っ!」
俺の反応に、鷹宮さんが気づかないわけがない。
額からこめかみを伝い、顎からポタリと滴った汗を拭うこともせず、凄まじい色気を発する顔で嬉しそうに俺の顔を覗きこんできた。
「…快楽に溺れてさせてあげるよ」
その鷹宮さんの言葉に嘘はなかった…。
「ん…っ…!…っあ…、い…や…、…も…許し…て!…ぁあ…っ…!」
あれから、どのくらい時間が経ったのかわからない。
俺にわかるのは、鷹宮さんが俺の中に3度、熱い証を放った事だけ。
俺自身は何度達したのかも、もうわからない。
喘ぐ声は掠れ…、体はドロドロで…、どこからが自分でどこからが鷹宮さんかわからなくなる。
激しく優しく体を貫かれるたびに、体内に放たれたモノが混ざり合い、後孔からグチュ…グチュっという淫らな音が聞こえる。
羞恥に耳を塞ぎたくても、自分の意志で腕を動かす事さえできない。
「…ッフ…ぅ…、あ…っ…、も…イく…、ん…っ…あ…、ンぁあ…!」
またしても吐き出した白い体液は、もうその量自体が少なくなっていた。
俺が達する時の締め付けで、「クッ…」っと呻くような声を上げた鷹宮さんも、ほぼ同時に達し、何度目かの熱ががドクドクと流れ込んでくるのを感じる。
そして、その瞬間、
…俺は意識を失った…。
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