5 / 18

5《三角関係?》

キッチンに入って、洗い物をしている二人。 「アキラ、ヨシと一緒に住んで…もしかして2人付き合ってるの?」 ルードは何気に聞いてくる。 「そうだけど…」 「マジで!?なんで俺じゃなくヨシなんだよ」 イエスと返って来るとは思わなかったルード、少し驚いたように聞いてくる。 「と言われてもな…」 「納得出来る理由がないなら許せない、俺だってアキラ狙ってるんだから」 「ルード…」 アキラは返事に困るけれど… 「そうだな…一番迷惑かけても後ろめたくない奴だからかな」 考えながら話す。 「どういう意味?」 「貸しがあるってこと」 「貸し?意味わかんない、好きだから付き合ってるんじゃないの?」 「……好きか」 流石に嫌いな奴とは付き合わないけれど… 「なぁ、俺アキラを独り占めしないからさ、ヨシに頼んだらアキラ貸してくれないかな時々」 ルードは悪気なくそんなことを言う。 「どーかな、あいつなら貸すかもな」 首をかしげながら答えるアキラ。 「それって、愛されてないじゃん」 「そうかもな」 利害が一致したから付き合ってるだけ… 口を開けばケンカばかりして… だったら、それは愛情とは言わないから。 「じゃ…」 「それは、ヨシに聞いてみて?」 「アキラの意思は?」 「オレは…ヨシと付き合ってるからルードとは寝れない」 さらっとヨシと付き合ってるというアキラの態度が気に障ったルード。 「……っ」 急にアキラの両肩を持ってキッチンの壁に押さえつける。 「ちょ、ルード!?」 いきなりだったので驚くアキラ。 「俺だってアキラのこと欲しい、なんでいきなりヨシなんだよ!」 「ルード…」 落ち着かせようと名前を呼ぶアキラだが… 「俺と付き合ってよ」 ルードはそういうとアキラの肩を押さえたまま… 無理やり口づけを仕掛けてきた… 「っ、んッ…ル、ド…やめっ」 ルードのキスから逃れようとするアキラだが… そこへ… 「いつまで掛かってんだ?って…」 食べ終わって、食器を持ってきたヨシ… ルードとアキラの様子を見て… 「何やってんだよ」 やや厳しい顔で一言… 「あ…、」 「ヨシ、」 驚く二人…その状態で固まる。 「早く来いよ」 ヨシはアキラをチラッと見てそう呼び…それ以上は何も言わず部屋に戻って行った。

ともだちにシェアしよう!