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5《三角関係?》
キッチンに入って、洗い物をしている二人。
「アキラ、ヨシと一緒に住んで…もしかして2人付き合ってるの?」
ルードは何気に聞いてくる。
「そうだけど…」
「マジで!?なんで俺じゃなくヨシなんだよ」
イエスと返って来るとは思わなかったルード、少し驚いたように聞いてくる。
「と言われてもな…」
「納得出来る理由がないなら許せない、俺だってアキラ狙ってるんだから」
「ルード…」
アキラは返事に困るけれど…
「そうだな…一番迷惑かけても後ろめたくない奴だからかな」
考えながら話す。
「どういう意味?」
「貸しがあるってこと」
「貸し?意味わかんない、好きだから付き合ってるんじゃないの?」
「……好きか」
流石に嫌いな奴とは付き合わないけれど…
「なぁ、俺アキラを独り占めしないからさ、ヨシに頼んだらアキラ貸してくれないかな時々」
ルードは悪気なくそんなことを言う。
「どーかな、あいつなら貸すかもな」
首をかしげながら答えるアキラ。
「それって、愛されてないじゃん」
「そうかもな」
利害が一致したから付き合ってるだけ…
口を開けばケンカばかりして…
だったら、それは愛情とは言わないから。
「じゃ…」
「それは、ヨシに聞いてみて?」
「アキラの意思は?」
「オレは…ヨシと付き合ってるからルードとは寝れない」
さらっとヨシと付き合ってるというアキラの態度が気に障ったルード。
「……っ」
急にアキラの両肩を持ってキッチンの壁に押さえつける。
「ちょ、ルード!?」
いきなりだったので驚くアキラ。
「俺だってアキラのこと欲しい、なんでいきなりヨシなんだよ!」
「ルード…」
落ち着かせようと名前を呼ぶアキラだが…
「俺と付き合ってよ」
ルードはそういうとアキラの肩を押さえたまま…
無理やり口づけを仕掛けてきた…
「っ、んッ…ル、ド…やめっ」
ルードのキスから逃れようとするアキラだが…
そこへ…
「いつまで掛かってんだ?って…」
食べ終わって、食器を持ってきたヨシ…
ルードとアキラの様子を見て…
「何やってんだよ」
やや厳しい顔で一言…
「あ…、」
「ヨシ、」
驚く二人…その状態で固まる。
「早く来いよ」
ヨシはアキラをチラッと見てそう呼び…それ以上は何も言わず部屋に戻って行った。
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