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6《独占欲》

「わかった!ルード…離して」 なんだか不機嫌そうなヨシが気になり向かおうとするが… 「…うん、アキラ…ちょっとヨシと話すから待ってて」 ルードは何やら考えたように頷いて、アキラを待たせ先に部屋に戻って行く。 「ルード…」 仕方なく残りの洗い物を片付けて戻ることにする。 ルードはヨシを追って走って戻り… 「ヨシ、ごめん」 とりあえず謝る。 「…別に気にしてねぇし」 ぽそっと答えるヨシ。 「本当に?」 明らかに気にしているようなヨシだが… 「……」 「アキラにヤらせてって言ったらヨシと付き合ってるからダメだって言われた…」 ルードは応えないヨシに続けて話しだす。 「……」 「ヨシに聞けって…」 「聞く?」 「ヨシ、アキラと一回やらせて?ていうか、時々貸してくれたりしない?」 さっきアキラと話していたことを直接聞いてみるルード。 「あん?…それはルードの頼みでもできねぇな」 「なんで?」 「一応、付き合ってるから俺たち」 「付き合ってるって…」 不服そうに繰り返す。 不意にヨシは真剣な顔でルードに… 「俺は…自分のモンには、他人は触れさせたくない…」 どんな形であれ、今はあいつは俺のもの… 勝手に触れられるのは気に食わない。 「ヨシ…気にしてんじゃん」 「……、そう言うわけだから付き合ってる間は手ぇ出すなよ」 ふっと笑って、しかし瞳は真剣にルードを牽制する。 「うーん…分かった。ヨシってそういうこだわりあったんだなぁ」 ルードも笑顔を戻して、納得したように言葉を返す。 「こだわりってな…」 「じゃ帰るわ、お幸せに!別れたらすぐ報告しろよ~」 「おー、すげー矛盾なセリフだな」 そう突っ込みを入れてしまう。 「ヨシみたいに上手に、本心隠せないタチなんで!じゃまたね!」 意味深なことを言ってルードはそのまま帰って行った。

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