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15《不器用な優しさ》
「いてぇのか?」
アキラの右足の太ももにそっと触れながら聞くヨシ。
アキラの脚は硬く筋肉が緊張した状態になっていた。
「ッ…見りゃ、ッ、分かるだろ…」
「そっか…」
「……!」
ヨシはアキラをギュッと抱きしめて…額にキスを落とす。
「付き合ってやるよ…」
麻痺が治まるまで…
そっと頭を優しく撫でて、抱き寄せる。
「な、んで…」
「んなん、俺だけイったって楽しくねーだろ…お前の、イく顔見てぇのに…」
「……、」
そんなことを言うヨシに驚いて、アキラは息をつき、顔を上げて見つめてしまう。
「な、何だよ…」
人形のように整った綺麗な顔…
それが麻痺の痛みを我慢して辛そうな表情をしていて…
何も言わず見つめられると、責められている気分になるヨシ。
「…、ッ、ゴメン…」
痛みを堪えながら…不意に俯いてアキラは謝る。
「は?」
「……流れ止めた」
ぽつりと答える。
「つか、全然気にしてねぇし、治まったら続きやるし!」
「……」
そっと顔をあげてヨシを見るアキラ。
「俺は…みずきみたいに優しくねぇから…病人扱いなんかしてやんねぇ…」
フン、と言い切る。
「ふ…ありがと」
ヨシの言葉を聞いて、少し微笑み、お礼をいうアキラ…
「んだよ、気持ち悪リィ…」
「……」
『病人扱いしない…』
病なんか関係なく…同情なんか関係なくオレを求めてくれている証拠…
だから嬉しい…
そっとヨシの背に腕を回して、逞しい身体つきのヨシに身体を寄せる。
「ヨシ…」
まだ足は少し痛むが、ヨシの体温を感じられるせいか、だいぶ楽になってくる。
アキラは上目遣いにヨシの名を呼んで、そっとキスを求める。
「ん?」
ヨシも応えて口付けを交わす…
しばらくその場で、柔らかく唇を重ねあい、口腔内を探る深いキスを繰り返す…
次第にアキラの足の麻痺も緩和され、ヨシを締め付けていたソコも力が抜けていく…
「ん、いけるか?」
その感覚を感じて、ヨシはアキラに一応確認してみる。
「もちろん」
アキラはそう笑顔を見せる。
その、眩しい笑顔にドキッとしながらも、悟られないよう笑って…
「ふっ…」
アキラの身体を支えながら、そっと横たえ…
ヨシは、アキラの胎内を探るようゆっくり腰を揺らしていく。
「ん、っ…ハァ、ァ」
先ほど麻痺していた右足太ももをさすり、さらに前へと指を絡めて、促していく。
心なしか、先ほどより優しくナカを攻めているヨシ…
感じるアキラの表情を見つめ…
その反応を見ながら、惜しむようにじっくり中を味わっている。
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