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第7話
それはともかく、だ。
だから、…ゴニョゴニョ(そんな経験の無い僕のと違って)…まぁくんのモノはまさに凶器だった。
大人の男の人のをお父さんのモノ以外しっかり見たことないから、ちょっと怖い…だってまぁくんのモノは、記憶の彼方にあるお父さんのモノより大きいし、力強くて…。
しかもかなりの反りを示していた。
ついまたじっくり見てしまってから僕は慌てて視線を外した。
「うっ、…まぁくんの、その…立派だね」
恥ずかしくて顔を背けたまま言うと、まぁくんはきっぱりと言い切る。
「よく言われる」
やっぱり言われるというか見せる相手が居るんだね。
そう思うとちょっと複雑だ。
だってまぁくんは僕が大切に大切に育ててきた。
それを知らない間に彼女に取られていたなんて…お兄ちゃん心、親心としては…複雑だよ。
いや、喜んであげなくちゃだよね…。
「なぁ兄貴、チンコ痛いから何とかしてよ」
「チ、…ななな何とかって!?」
思わずどもってしまう。
「チンコ張って痛い」
「まぁくん!いつもはどうしてるの?自分でやれるよね?!」
戸惑いながら聞くと、まぁくんは口を尖らせた。
「自分でやったことない。分かんねぇから兄貴やってよ」
「ええーっ!?分からないって…」
そういうのは自然とやるものじゃないの?
初めて自慰をした時、僕は中学生だったと思う。
なんだかムズムズして触ったら気持ちよくて…って感じだった。
誰にも教わってない。
それ以来、僕は月に1回位やっちゃうんだけど…もしかしてまぁくんは純粋だったのかな。
僕が破廉恥で、考えすぎなの?
まぁくんエッチしたことなかった?
彼女なんて居なかった?!
僕の可愛い天使なまぁくんだから、欲とは無縁の世界だったのかも。
僕は自分の考えに恥ずかしくなった。
ゴメンね、まぁくん!
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