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特別SS クリスマスのひみつ 1

 今日はクリスマスイブ。  お父さんとお兄ちゃんと一緒にクリスマスケーキを作ったり、ツリーの飾りを足したりして、楽しく過ごしたよ。  そしてもう夜だよ。  外はとっても寒いけれど、窓の外では 街灯がキラキラと輝いているよ。  あとはサンタさんが来てくれるだけ。  小学校のお友達は「サンタさんなんていないよ」って言ってたけど、ボクは信じてる。だってサンタさんのことを考えると、ワクワクして胸があったかくなるんだもん! 「サンタさん、ちゃんと来てくれるかな?」  パジャマに着替えたボクは窓の前に立って、少し心配げに夜空を見上げて呟いてみた。するとお兄ちゃんに優しく声をかけられた。 「じゃあ、そろそろ眠らないとね」 「うん! そうする!」  ボクは頷いて子供部屋に行き、ベッドに腰掛けて、もう一度確かめるように聞いてみた。 「お兄ちゃん、サンタさん、本当に来てくれるかな?」  お兄ちゃんはふんわりと微笑んで、お布団をかけてくれた。 「もちろん来てくれるよ。でも……ちゃんと眠らないと、サンタさんがプレゼントを置けないかも」 「そうだよね! おやすみなさーい」  お兄ちゃんの優しい声に心がぽかぽかしてきて、そのまま寝ちゃった。  ところが夜中に大きなくしゃみの音が聞こえて、目が覚めたんだ。  どうしよう。ちゃんと眠っていないと、サンタさん来てくれないのに。  あ……誰か部屋に入ってきた。  サンタさんかも!  どうしても我慢できなくて、そっと目を開けて見ると……  何故かお父さんの姿が見えたんだ。  赤い帽子をかぶったお父さんが、ボクのベッドの足元に何かを置こうとしている。  あっ、そうか。  やっぱり、そうだったんだ。  少しだけ驚いたけれど、すぐに納得したよ。みんなの言う通り、お父さんやお母さんがサンタさんだったんだ。  その瞬間、なんだか少しだけ寂しくなった。でも、同時に心があたたかくなったよ。  「ありがとう、お父さん」と、心の中でつぶやいて、お布団に潜った。  そして、また眠りについた。 (続きは24日の夜更新します🎄)

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