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第4章ー7 進学始業式-1

大陸史:1418年 水の月・11日 本日はカルフィール魔法学校の新年度を迎える節目となる、進学始業式である。 カルフィン共和国には4大国の中で唯一、四季がある。 世界統一の暦で1年360日を10か月に分ける中、カルフィンでは、 光の月(新年)、炎の月、水の月の110日間が、「夏」 風の月、土の月、花の月の110日間が、「秋」 氷の月と雷の月の60日間が、「冬」 星の月と闇の月の80日間が、「春」 とされ、進学始業式が行われるこの時期は、晩夏に当たる。 真夏には気温30度を超える日も多かったが、この頃になると平均気温も22度前後となり過ごしやすくなる。 カルフィール魔法学校の幾つかある講堂の中で一番広い第1講堂には、9時の式開始に合せて生徒達が集まって来ていた。 新年度のクラス編成に関しては、既に今月の1日に発表されており、生徒達は混乱もなくそれぞれのクラスに集まっていた。 召喚クラスについては人数が少なすぎるため、1~3年と4~6年で学年混合クラスになっている。 タイプ別に分け、契約型をA、一時召還型をBとして、全4クラスの変則編成にしている。 そんな召喚クラスが集まる一角に、周りの視線を一身に集めながらリアとライナーが近づいて行く。 2人を先導するように少し前を歩いているのは、サーガとウェルザだ。 リアはもちろん、ライナーに子供抱きにされた状態で、周りの視線を遮るように頭から水色のストールを掛けられ、更に自身もライナーの肩口に深く顔を埋めている。 ウェルザと並びクランツ兄弟を先導していたサーガは、召喚クラスの生徒達が集まっているある辺りに来ると、 「その辺り、適当に座っちゃって大丈夫っスよ。」 と、ライナーを振り返った。 進学始業式 1 END

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