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未来編 ◇キリエver.
大きな蒼い月を先頭にして、小さな黄色い月とピンクの月が順番に天を彩る。
色鮮やかな月達に優しく照らされた世界樹の大木を眺めるのがリアの夜の日課だ。
今日も薄い夜着一枚で、自室の広いバルコニーへと出て、その大きく成長した世界樹を見つめる。
リアが生まれて、もう何百年経っただろうか。
世界樹を見つめていると、これまでの様々な事が思い出される。
リアの前を何人もの人間や聖獣、あるいはハーフ達が駆け抜けていった。
…皆リアを置いて往ってしまった。
勿論何も残っていない訳では無い。
自らが選んだ、この世を統べる6人の王達は、今も変わらず傍にあり、リアを愛し支えてくれる。
でも、いつかリアと共にある事を選んだことを後悔する日が来るのではないか?
その思いはいつもリアの中にあって、不安で堪らなくなる時がある。
そんな日は必ず一人の王がリアのもとへとやって来る。
こんな風に。
「…リア。またそんな薄着で…。いつまで経っても私を心配させて、…悪い子だ。」
そう言ってリアの細い肩に、紫に金糸の縫い取りが美しいロングガウンを羽織らせて、後ろからきゅっ、と、抱きしめたのは、リアが幼少の頃より最も甘え、頼りにして来たキリエだ。
リアにとって父であり兄であった存在は、長い時の中でいつの間にか「恋人」という役割を1つ追加していた。
リアが、人に比べれば随分と遅い精通を迎えた時、初めての事に怯えて泣くのを胸に抱き寄せ、キリエはリアに初めてとなる深い口付けを与えた。
「リア…リア…。あぁ、愛している。…お前が大人になってくれる日を待っていた。
…リア…今日からは私の家族であると共に、恋人になっておくれ…。」
それまでの挨拶のキスとは全く異なり、小さなリアの唇を食むように何度も角度を変える口付けの合間で、甘く蕩ける声でキリエは囁く。
頃合いを見て、触れ合わせた唇を舌先でそっ、と、ノックしてリアの口を開かせる。
そうして奥で縮こまっていた可愛い舌をゆっくりと絡め取り、口付けは更に深くなった。
リアにとっては初めてとなる深い口付けであったが、何故かそれはとても自然な事のように思えていた。
「…リア?私がこうして傍にいるのに…何を考えていた?」
腕に捕らえたリアをくるり、と反転させて己の方へ向けると、小さな顎を掴んで視線を上げさせる。
「…キリエ兄と初めて…恋人のキスをした時の事、思い出してた。」
恥かしいのか視線を逸らし、薄っすらと頬を染めながら言われたセリフは可愛らしく、とても長い時間を生きているとは思えない初々しさだ。
キリエは溢れる愛しさにリアを抱き上げ抱きしめ、その細い項から小さな頭へと手を入れ、長く伸ばされ今では膝に届くほどになったプラチナブロンドをかき上げてやる。
そうして現れた白い首筋をぺろりと舐め、吸い付き何度も口付ける。
「リア…私のリア…。」
「…ん、あん……ん…」
そのまま柔らかな耳たぶを含み、頬に口付けると、リアのとろりと潤んだ紫の瞳を見つめ、甘く優しく、でも真剣に言い聞かせる。
「…リア、よく聞きなさい。…私を含めお前が選んだ6人の王達は、自分の意思でお前を愛しお前といる道を選んだ。
…だからリア、お前は私達を信じて愛されていなさい。…いいね?私の可愛いリア…。」
キリエの言葉に、リアもキリエに抱き着きついた。
「…ん。リアも、キリエ兄…愛して、る……」
キリエはリアを抱いたままバルコニーから室内へと入り、そのまま隣の寝室のドアを開ける。
大きな寝台に抱き上げたリアをそっと横たえ、上から覆いかぶさるようにキリエがリアの肩の横辺りに手を着く。
すると、リアの淡く輝くプラチナブロンドと対をなすように、波うち煌めくキリエのゴールドブロンドがさらさらと流れ落ち、リアのそれと美しく絡まりあった。
横に付いていた手をリアの柔らかな頬へ添え、親指で軽くリアの小さな唇を開かせると、そのまま深く口付けた。
リアの小さな舌を絡め取り、己のそれと深く絡めて、リアの吐息すら奪うように何度も激しく口付ける。
その間にもキリエの大きな掌は、リアの薄い夜着の腰紐を解き、露わにされた真っ白な肌を慰撫するように撫でている。
特に何百年にもわたり6人の王から愛され続け、初めて抱いた頃に比べると随分敏感になった胸の突起は念入りに愛撫してやる。
「…あん……んんっ……ふっぁ…」
激しい口付けの合間に漏れるリアの甘い声は、普段のストイックなキリエを獣に戻すのには十分で、その瞳にはサテュロスの力が宿り金色に輝き始めている。
その金色の瞳は、指先でキツク挟まれ捏ねられ、執拗に愛撫を受け真っ赤に熟した胸の飾りへと狙いを定めた。
まずは味見をするように舌先でちろ、と舐めた後は、一気に口に含んで吸い上げる。
「……あ、ああん!……はぁ、ん…ん……」
衝撃で反り返るリアの背を抱き、小さな果実への愛撫は続く。
ちゅ、くちゅ、と卑猥な音と、リアの甘い声が至上の音楽となりキリエを駆り立てる。
「……リア、ああ…私の可愛いリア…、もっと、もっと感じてごらん…」
「…あん、……きり、え、にぃ、……あんっ
……やっ、…りあ、りあ、…もう……お、ち……んちん、…いた、い……の……」
愛らしく美しいリアの嬌態と、純粋が故に発せられる卑猥な言葉に、キリエは一気に高ぶっていく。
「…ああ、ごめんね、リア。 もうおちんちんが痛くなる程、感じていたんだね。
……じゃあ、リアの痛いところを見せてご覧?」
そう言うとキリエは胸への愛撫をやめて起き上がり、己の愛撫により全身をピンク色に染め、甘く蕩けたリアの美しい姿態を眺める。
いや、もはやその美しさは鑑賞する、と言った方が正しい。
甘い声を奏でる小さな唇は、激しい口付けの余韻に濡れて色付き、黒子一つなくすらりと伸びた手足は、力なく投げ出されているだけなのに、どこか男を誘う艶めかしさがある。
柔らかな曲線を描く姿態にぽちり、と色づく愛らしい乳首は、キリエの荒淫により真っ赤に充血してキリエの目を楽しませた。
そして、先程リアがもう痛いと自己申告した愛らしいペニスは、無粋な下生えに邪魔されること無く、幼児の様なつるりとしたままの股間部から健気に立ち上がり、ぷるぷると震えている。
その薄いピンク色をしたペニスは、驚いた事にまだ先端部がほんの少し顔を出しただけの幼いものだ。
リアを抱いたどの王達も、このリアの幼く愛らしい果実をそのままに置くことを希望し、細心の注意を払って扱って来た故の奇跡である。
そんなリアの全身を視姦するようにたっぷりと鑑賞したキリエは、少し息が整って来たリアにもう一度言う。
「…さあ可愛いリア、私にリアが痛いところを見せて?」
キリエの言葉にリアもゆっくり起き上がると、その健気に震えている瑞々しい果実のようなピンクのペニスを小さな手で持ち、
「…ん……ここ、…おちん、ちん……いたい、の……」
「ふふ…。もう蜜が満タンになってしまったのかな?…もう私にくれるの?リア?」
「…ん。にぃ、……もっ、…のん、で。…りあ、いたい、の…」
まるでキリエに差し出すように、細くたおやかな両足を自ら開き、両手で持った、キリエの人差し指ほどしかない愛らしいペニスを見せる。
その嬌態に、知らずキリエの喉がごくりと鳴る。
「…ならばもらうよ、リア…」
そうしてリアを再度寝台に倒し、細い両足を逞しい肩にかけると、目の前に持ってきたその小さな果実を、まずは味わうように先端部から溢れている蜜をちろりと一舐めする。
そうして幼い果実をしっかりと包んでいる皮をそっと半分ほど剥いて、出て来た先端部をリアが痛がる前に、自らの唾液をたっぷと乗せた肉厚の舌で舐め回し、その唾液の膜で包んでやる。
そのまま舌先で先端部を突つき舐め、あるいは付け根部分にある、これまた愛らしい双玉ごと咥内に招き入れて可愛がってやった。
「…あん、はっん……んんっ、……やぁ…! …にぃ、……もう、のん、で……ふぇっ、…ぐすっ……」
もう少し可愛いリアを堪能したかったが、愛らしい声に鳴き声が混ざってくるとキリエはもうリアに勝てない。
仕方ない子だと苦笑いを浮かべ、ようやくキリエは、その満タンに詰まった極上の蜜を味わう事にする。
頼りない茎部をきつめに擦りながら先端をぐりぐりと押し、遂情を促した後、ちゅう、と先端部を吸い上げた。
「……きゃあああっ!……ん、んっ…ふぁっ……」
ぴゅるる、と吐き出されたリアの蜜。
……瞬間、体を突き抜ける純粋なユグの爽やかな香りと、とろりと極上の蜜酒、そして湧き上がる魔力。
何度、どれだけ味わっても、またすぐに欲しくなる麻薬の様なリアの蜜。
満タンだといいながらも、小さなペニスから吐き出される蜜の量はとても少なく、とてもキリエが1度で満足できる量では無い。
キリエはリアが遂情した後もペニスへの愛撫をつづけ、2度3度の遂情を促し味わう。
そうして蜜を味わいながら、キリエの大きな手はペニスの奥に伸ばされ、両性であるリアの秘花を綺麗な割れ目に沿ってゆっくりと人差し指が行き来し、中から蜜が溢れて来ると少しずつ秘花の中へとその指を呑み込ませてゆく。
「…ん、あっ……にぃ、…はっんん…リア、きもち、…いい…」
やがてペニスから出る蜜が無くなると、キリエはペニスへの愛撫を止め、リアの最も秘められた部分への愛撫を本格的に開始する。
第二間接辺りまで呑み込ませた指を、そのまま浅い位置でゆっくりと抜き挿し、頃合いを見てグッと奥まで挿しこんだ。
「……ッ…あああ!…くる、し……んんっ…ふっ…」
たかが指一本とはいえ、リアの指の2倍はありそうな太さだ。
衝撃に固まるリアに小さなキスを幾つも贈り、愛撫を施しているとは反対の手で、優しく背中を擦ってやる。
「…んぅ……にぃ、…にぃ……あんっ…」
苦しそうな喘ぎが変わってきたころ、そっと指を増やし、また衝撃に慣れた所で、更に指を増やす。
今やリアの秘花はキリエの太い指を3本も呑み込み、その狭い膣道はきゅうきゅうとキリエの指を締め付けて更なる刺激を強請っているようだった。
そうなってやっとキリエはリアの中から指を抜き、もう随分前から愛しい子の中へ入りたいと、固く凝っていた己のペニスを、リアの秘花の入り口へと押し付けた。
「…リア、私のリア…愛している…。」
「…ん、キリエにぃ、…リアも、だい…すき。…あいし、てる……」
そうして二人の愛の営みは明け方まで続いて行くのだった。
◇Kyrie version END
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