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話)鞭打ちについて言及したい R18
※18禁要素あり(無理矢理表現あり)
地下室。
バシッバシッと痛々しい音が響く。
一人の少年が鎖に繋がれ、背中を強く鞭で叩かれていた。
鞭を打ち続ける男は冷酷で無表情。
少年の美しい背中を鞭で打つことになんら戸惑いはなかった。
「あぐっ、うっぐ…。」
少年の耐え忍ぶ声が漏れ出る。
必死で痛みを我慢する少年は強く唇を噛み続けていた。
少年の名はアルフレッド。国の軍に勤めていた。しかし、厳しい軍の訓練、そして行き過ぎた罰を受け、耐えきれず軍から抜け出したのだ。
鞭を打つ男はアルフレッドの上官であった。名をタージャと言う。タージャはアルフレッドが軍に所属した当初から面倒を見続けていた男だ。
側から見たらアルフレッドはタージャのお気に入り。そして、アルフレッドもタージャを尊敬し、慕っているように見えていた。
しかし、それは他所から見た話。もちろん、初めはただの上官と部下。関係はそれだけだった。だが、アルフレッドがタージャに尊敬の意を表してからおかしくなった。
タージャはアルフレッドの身体を好きに操るようになったのだ。初めは悪戯程度のお触り。徐々にそれは過激化し始めた。アルフレッドは何も思わなかった。少年であるアルフレッドにとって性的遊戯は魅力あふれる行為だったのだ。
それなのに、軍から抜け出したのはその遊戯があまりにも官能的で、頭がおかしくなったからだ。
そう、頭がおかしくなったのだ。アルフレッドはタージャに身体を好き勝手にされた。ある意味、何も知らない少年の身体を好きに弄り、遊んだのだ。それなのに、それに気づいたのに、アルフレッドはタージャに恋に落ちた。
途端に恐ろしくなった。
タージャに聞いた。
アルフレッドは聞いた。
「俺のこと、どう思っているのですか。」
「性欲処理に何を思う。」
その後聴いた。
アルフレッドはたまたま聴いたのだ。
「上官は若くて可愛らしい男が好みらしい。」
「結構、摘み食いしてるって。」
それを聴いたアルフレッドは真っ青になった。タージャに問い詰めようかと上官室を訪れた。
だが、そこに待っていたのは、上官と自分の一個下の軍人の少年が致しているところだった。
アルフレッドは絶望した。
自分は何にも特別ではなかったことに気がついた。
その後の行動は早かった。軍は止められない。止められないのを知っていたから抜け出した。意外と簡単だった。アルフレッドは真面目で優秀だったから、抜け出すとは誰も思わなかったのだ。
逃げた先。それはすぐ隣の国。そこで、自分が所属していたのは軍の中でも殺しに特化した暗殺部隊だと気が付いた。
軍というのは、守るためにあるらしい。自分は殺したことはあっても守ることはしてこなかった。孤児院で生まれ育った自分は無知で何も知らなかったのだ。それを利用した母国にアルフレッドは愕然とした。自分は利用されていたのだと。
逃亡生活は楽しかった。色んなことを知れた。優しさに触れた。新しい恋もした。優しい男だった。ただ、同性愛がおかしい事に気が付いたのもこの国に来てからだった。
恋をした男は困ったように言ったのだ。
「男同士じゃ恋愛は出来ない。」
そんなわけない。俺のこの気持ちは間違いないんだ。だって、あんなに、好きだった。俺じゃない他の奴を抱いていた上官を見て、絶望したんだ。
途方もくれて、弱り切ったからだ。
そのままふらふら歩いていた。
2度目の失恋に心はズタズタだった。
だから、目の前にいた男に気がつかなかった。
「見つけたぞ。アルフレッド。」
男は、タージャだった。
そして、今。
アルフレッドは鎖に繋がれ、拷問にあっていた。
鞭打ちで、背中には大量の傷跡が残る。
痛い、熱い、助けて、助けて。
「ジーク、ジーク…。」
隣国で愛した男の名を呼んだ。
その時、ピタリと鞭がなるのがやんだ。
「…っ。」
怒りに触れた。のかもしれない。
「ジーク…。あの金髪の男か。」
「ジークにあったのか?」
「お前を連れ去った後、必死こいて探していたぞ。」
「ジークが…?」
そうか、ジークは優しいから。
酷いことをしてしまった。
自分に告白して断った相手が突然消えたのだ。
優しい彼は自分を責めるに違いない。
「お前はそいつを愛しているのか。」
答えることはしなかった。出来なかった。
タージャが近寄ってくるのがわかった。
アルフレッドの元にひたりひたりと近寄ってくる。そして、耳元で呟いた。
「お前は誰にもやらん。お前を汚していいのは俺だけだ。」
タージャはアルフレッドにそれだけを呟くと、ズボンを切り裂いた。布製で出来た囚人用のズボンは呆気なく破れる。
アルフレッドは訳もわからず、抵抗する。だが、その腕は自由には動かせない。
尻の孔に指を突っ込んだ。
あれから1年。その孔は使われることはなかった。だが、少し緩い。
「自慰で使ったか。」
真っ赤になった。そうだ。何をするにも尻を使わなければ逝けなくなってしまった。そういう身体にされた。
タージャはローションを用意し、アルフレッドの孔に垂らす。何度も何度も指を出し入れし、慣らしていった。
そして、容赦なくその孔に打ち込んだ。
タージャは苛立っていた。
突然いなくなった部下に。
気に入っていた部下が自分の元からいなくなって。
稀にあることだ。
軍を抜け出す阿呆は。
そして、殺される。
その殺す役はタージャやアルフレッドを含めた暗殺部隊の役割だった。
仲間も殺したことがある。その手はもう拭えない程真っ赤に染まっている。
だが、それでも良かった。赤く染まるのは慣れている。けれど、アルフレッドを自分ではない誰かに殺されるのは癪に障った。
だから、アルフレッドを捕らえる役割を担う事にした。自分から提案した。そして、その提案は通った。国は今、そんなことを考えている暇はなかったのだ。隣国に喧嘩を売ったが、思った以上に自国が不利であったから。そして、戦争に負けそうだったから。
タージャはアルフレッドを探した。軍の命令である暗殺をこなしながら。そして、見つけた。アルフレッドを見つけた。
それはたまたまだった。暗殺の仕事を終えてすぐ。通りかかった街でアルフレッドはいたのだ。隣には男がいた。優しそうな自分とは正反対の男だ。
それがさらに苛立たせた。アルフレッドは幸せそうに笑っていたから。タージャはアルフレッドをすぐさま捕えず、泳がした。なぜそうしたのか自分でも分からなかった。
ちょうどその日、アルフレッドは隣にいた男に告白し振られた。隣の男が満更でもない顔をして苛立った。
そして今、アルフレッドはタージャのもとにいる。
ジーク、ジークと。夢の中でも呟いていた。今も泣きながらそう呟いている。昔は違った。自分の名前を呼んでいた。
「タージャ上官、タージャ上官。俺、今日3人もやりましたよ。」
「タージャ上官、タージャ上官。俺、落ちこぼれですか?もっと強くなりたいです。」
「タージャ上官、タージャ上官。そこ、気持ちいい。好き、好きです。タージャ上官、好き。」
その気持ちを捨てさせたのは自分だ。知っている。だから今、目の前でジークとしか叫ばない。苛立つ。苛立って初めて、気がついた。
「タージャ上官。なぜアルフレッドばかりを優遇するのです。」
「タージャ、俺にもあのアルフレッドって奴貸してくれよ。」
「タージャ様〜、僕のこと最近使ってくれないのはなんでですかぁ?」
いつもアルフレッドと関わると苛立っていた。だがそれ以上にアルフレッドといると、心が救われる。
アルフレッドをタージャは、好いていた。
今更、遅い。
ジークとアルフレッドは恋人ではなくとも、好き合っている仲なのは間違いない。ジークは必死になってアルフレッドを探していたから。
2日程あの街に滞在していたが、ジークはアルフレッドを探していた。それは友人を探す男の顔つきではなかった。大切なものを無くし、必死になって探す。自分と同じ顔。
「だが、やらん。」
「ああっ、うゔっ…。ああっ、あっ、あんぅぅぅ。」
アルフレッドの孔に己を突っ込んだタージャは乱暴に腰を動かす。アルフレッドの久々の中は極上に美味い。
「アルフレッド、アルフレッド。お前はどこにもやらん。もう、どこにも…。」
地下室。
その暗くて狭い空間の中。
タージャがアルフレッドを犯す、淫らで堪らない程甘美な音が永遠と響き渡っていた。
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鞭打ちがいいよなって話。
ただそれだけ。
アニメ見て触発されて、でもどこにもそういう作品がなくて、諦めて自分で書いただけ。もちろんアニメとは全く関係はないけれど。
ただ、そう。ただ、鞭打ちっていいなって。
それだけ。(馬場より)
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