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第23話

目覚めた時、すでに外は暗く、全く知らない景色だった。 横にあるベッドでは、こなつが眠っている一一 あぁ、昨日連れてきてくれたのか。 ここは普通のビジネスホテル。 家からの捜索を避けてくれたのだろう。 「はぁ………どうしよ」 こなつとは、どう接したらいいのか。 関係を持ったことで、さらに独占欲は強くなる。 依存はして欲しくないんだけど。 「そういえば……」 あれだけ生でセックスしてたんだ。 ただでさえ、発情期のΩは妊娠しやすい。 鞄に入れて置いたアフターピルを、ごくりと飲み込む。 あれから、たぶん24時間くらい経ってる…… 80%ってところか… お願いだから、これ以上苦しめるのはやめてくれ。 「こなつ、起きて?」 痛む腰をかばいながら、こなつのベッドのそばによった。 天使のような寝顔を起こすのは忍びないが、仕方ない。 「ん〜……おに〜ちゃん…?」 「うん、あのね、もう日が回ってて今は19時」 「は!?」 そういえば、今日は文化祭の見回りだったっけ。 スマホにはさきからの連絡が山ほど入っている。

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