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48-心の消毒だよ

「ゴローくん、もう一回確認。オレは絶対ゴローくんを嫌いにならない。だから当然ゴローくんを捨てたりしない。もうウチから逃げちゃダメだよ」 「はい。ハクトさんは僕を嫌いにならない。だから、もう逃げません」 ゴローくんがぎゅっとオレの手を握り返すと同時に、テシテシとこもった音が聞こえてきた。 あ、これ、シッポの音?今日はヒト用のぴったりしたボトムスだから、こんなモソモソしてるのか。 「ハクトさん、あの」 「うん、なに?」 ちょっと恥ずかしそうなこの声のトーンは、きっと『好きなこと報告』に違いない。 「僕……『嫌いにならない』って言ってもらえるの、とても嬉しいです」 「ええ?いつも大好きって言ってるのに」 「大好きも嬉しいです。でも、嫌いにならないって言われると、安心します」 ゴローくん、そんなに不安だったのか。 けど、きっともう大丈夫。 「ゴローくん……」 たまらなくいじらしくて、ぎゅっと抱きしめそのままベッドに転がった。 「ハクトさん……寝ますか?」 「え……う、うん」 「……寝るんですよね?どうして少し発情してます?」 「あー、んー、さっきゴローくん以外のヒトにエッチなことをされそうになったから、消毒……とか?」 「消毒?怪我してますか!? バイキンが入りましたか?」 ゴローくんがバッと飛び起き、オレのシャツをまくりあげる。 「血は出てません。どこか痛いですか?」 「ゴローくん、一緒にお風呂に入ろう。そこで消毒して?」 「は、はい!傷はキレイにした方がいいって聞きました」 バスタブに湯を張りながら、シャワーを浴び、互いの体を洗う。 ゴローくんはどこを怪我したのかと目を皿のようにして確認していた。 そうしているうちに、体に残っていたアルコールも、少し薄まってきた。 「どこを消毒すればいいですか?」 「まずはココ……それからココも。あのヒトがふれたとこ、全部ゴローくんが消毒して」 「消毒のお薬はどこですか?」 「ん?こういう場合の消毒はね、手や口でするんだ。見本見せてあげるね?」 濡れた体を引き寄せると、首筋に口付けそろりと舌でなぞった。 「ん……」 甘く息を漏らしたのを確認し、次は胸へ。 ゴローくんをバスタブのヘリに腰掛けさせると、手で大きくなぞりながら、まだ柔らかな胸の蕾を口に含んで舌で転がす。 「……コレ、本当に消毒ですか?ハクトさんがいつもしてくれることと同じです」 「心の消毒だよ。あのヒトにさわられた記憶が傷になって残ると嫌だろ?だからゴローくんにふれてもらって消毒するんだ」 唇はあばらをなぞって、引き締まった腹筋へ。 「ぁひっっ!」 へそをクルリとなぞると、ゴローくんが体を跳ねさせ浴槽の底に滑り落ちた。 まだそんなに湯は溜まっていないから溺れることはないだろう。 オレはシャワーを止めると、ゴローくんの足を掴んで開き、バスタブに引っ掛けた。 ああ、足を大きく開いてバスタブに沈む乱れ髪のゴローくん。 ……なんとも扇情的だ。 そして毎度ながら秘所をしっかり覆ってガードするシッポが慎ましくも愛らしい。 「ココも……消毒……」 シッポをペロンとめくり、若々しい窄まりに舌を差し込む。 「う……ううーー」 うなり声と共にゴローくんの腰がヒクンヒクンと跳ね、舌を押し出すようにググッとソコに力がこもる。 「だめ、ゴローくん、力を抜いて」 「ハクトさん、こんなとこまでさわられたんですか!?」 「あー、まあ、ちょっとだけね」 ふっと力が抜けたゴローくんのお尻に、嬉々として顔を埋めた。 けど……。 あ、ゴローくんが、落ち込んでる。 「ゴ、ゴローくんが助けに来てくれたおかげで、ココはほんとに一瞬さわられただけで済んだんだよ?ありがとうね?」 「でも、もっと早かったら、さわられませんでした」 「う、うん。だから、消毒ね?」 「わかりました。僕、ハクトさんのメス穴、舐めます」 「う、ええぇ!? いや、いい!ゴローくんのココを舐めたらそれが消毒の代わりになるから!」 「でも、さわられたのはハクトさんのメス穴ですよね」 「いや、オレのは結局メス穴にならなかったというか……そう、心の消毒だから、オレの代わりにゴローくんのココを可愛がることで殺菌されるから……わかる?」 「わかりません」 「とにかく、ゴローくんがココで気持ちよくなって、アンアン言ってくれたら、オレの嫌な気分は消えるから。それが消毒だから」 「わからないけど、わかりました。心が消毒できるまで、僕のメス穴……な、舐めて……ください」 舐めてと言いながら、再びシッポがピッタリ張り付いた。 いつもクールな顔はしかめられ、そっぽを向いている。 おねだりするような言葉がそんなに恥ずかしかったのか。 あまりに可愛いので吸い付くように窄まりにキスをすると、小さな悲鳴とザブッという水音。 「ゴローくん、水深は浅くても暴れると溺れちゃうよ?」 「はい……ひうっ」 フチをクルリと円を描いて舐め、舌先を差し込むと、またギュッと窄まりに力がこもり、クククと腰が持ち上がっていく。 そして素早く抜き差しするように舌を動かすと、ゴローくんが息を飲んだ。 「ひうっ………あ、『あん、あん』」 え……? 犬の鳴き真似? あ、オレが『アンアン言って』って言ったから!? そうじゃないんだよゴローくん。 でも、可愛い……。 しつこいくらいに窄まりを舐め、舌先を挿し込んで刺激し続ければ、快感をこらえきれなくなったのか引き締まった腰が浮き、ひくんひくんと跳ねる。 なまめかしい反応をじっくりと楽しんでいると、いつしかゴローくんの『あん、あん』というセリフも無くなり、吐息が切なげに震えだした。 窄まりがキュプッキュプッと引き絞られるのは、無意識のうちに自ら快感を得ようとしているからだろう。 「ゴローくん、イキそう?」 イクって意味はもうゴローくんもわかっている。 とはいえ、舌だけでイキそうになるのは流石に初めてだ。 「……もうイキたいです。イかせて……ください」 男らしい声でのおねだりは、少し上擦りかすれていた。 オレの興奮度はギュンと上がり、舌使いにも熱がこもる。 「ん、ゴローくん、いい子だね」 「ぁうっ……んっ……んうぅっっ……!」 こらえるような呻きが艶っぽく鼻から抜ける。 しかめられた顔に色気が滲み、力んで何度も体を引きつらせるたびに、緩やかに立ち上がったモノが淫らに揺れた。 そして、腰を突き上げ、ギュッと穴を絞めると、力尽きたようにクタッと脱力する。 ……これ、イったってことだよな。 「ゴローくん、イク時『イク』って言って、オレに教えて?」 「は、はい。頭の中がシーンとなって、メス穴がジュッと熱くなってイキました」 「いや、イッた時のことじゃなくて、イク時に教えて?あ、でもイった感想を聞けるのも嬉しいかな。ゴローくん、どんな風に気持ち良かった?」 「はい。チュプチュプして、とっても気持ち良かったです」 相変わらずどんな感じかよくわからないけど、こういうとこもすごく可愛い。 それに、かなり感度が上がってきてるよ。くぅぅぅ。

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