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ⅩⅠ

 毎日風呂に入ること。  疲れたと思った時はゆっくり眠ること。  外出は必ずゼフィールと一緒にすること。  食事は朝、昼、夕の三度。それから夕食は必ずゼフィールと共にすること。  命令の一部分に不可解なところはあるものの、どれもウェリーにとって悪くはない条件だった。  こうしてウェリーは毎日欠かさず風呂に入り、無理な労働も虐げられることなく、三度もの食事を与えられた。  そのおかげで、相変わらず脆弱な体ではあるものの、背は以前よりも十センチは伸びたし、煤だらけではなくなった。  ーー果たして彼は自分をどうしたいのか。  三日が経ち、一ヶ月が経ち、さらには三年が経った。  ゼフィールに買われてから月日は流れたのに、なぜ彼は自分を抱こうとも食べようともしないのか。  ウェリーにはますます疑問が残る。  しかしゼフィールからは相変わらず一人で外出をするなときつく命じられている。

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