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ⅩⅡ
おそらくそれは外の繋がりを一切遮断し、ウェリーの命を奪う機会を狙っているに違いないのだ。
ともすれば、もっと自分を太らせてから食べようとしているのだろうか。
たしかに、抱くにしても食すにしても、このような貧弱な体ではまともに欲望は満たされない。
けれどもウェリーは、こうして彼と共に過ごすうちに今までとは違う感情が芽生えていることに気が付いた。
それはウェリーが唯一、彼と顔を合わせる夕食。
ゼフィールの顔が見られるその時が、ウェリーは一番楽しいと思うようになったのだ。
はじめは人恋しさからくるものだろうと思っていたのだが、どうも違う。
そもそも、ゼフィールとの会話はほとんどないのが実状で、ウェリーは用意された食事を口に運ぶばかりなのだ。
それに彼は人食い。
人恋しいと思う方がどうかしている。
ならばこれはどういうことなのか。
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