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ⅩⅧ

「貴方を好きにならない人はいません!! だって貴方だけでした。奴隷としてではなく、一人の人間として見てくれたのはーーたとえ食べられると分かっていても、この感情を止めることができなくてーーだからぼくは……たとえ貴方に恋人がいらしても、それでもっ!!」  涙が溢れてくる。  ゼフィールは涙ながらに訴えるウェリーに手を伸ばし、自らの膝に乗せると丸まったその背を撫でた。  優しいその手のぬくもりに、また新たな涙が込み上げてくる。  彼のこういった思いやりのある仕草が、ウェリーを泣かせる原因になるのだ。  そんなウェリーに、ゼフィールは掌を掲げて制した。 「待て、君は何と言った? 無愛想で悪魔の化身とも噂されるこのぼくに恋人がいると思ったのか」

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