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第7話

士郎の大きな手が純の着ていたニットを胸の上までたくし上げてきた。 顔に似合わない強引な所作に背筋がゾクゾクと震える。 これまで何人もの命を救ってきた手。 その手に触れられているのだと思うと、何とも言えない感覚に襲われた。 胸を露わにした純の姿を士郎がジッと見下ろしてくる。 男の視線というものには慣れているはずなのに、なぜか居た堪れない気持ちになってしまった。 「恥ずかしいんですか?顔に似合わず初心(ウブ)なんですね」 視線を逸らした純を、士郎の甘ったるい声が揶揄してくる。 「ちが…っ…ぁっ」 否定しようとしたその時、純の身体にビリビリとした電流が走った。 見ると、士郎の指先が両の胸の粒を捕らえている。 純の視線が戻ったのを確認すると、男の口元がゆっくりと弧を描いた。 「あ…やめっ、やめて」 意味深な微笑みに嫌な予感がした純は身を捩って抵抗を試みる。 しかし、縛られた上にがっちりとホールドされた身体はビクともしない。 そうこうしているうちに、指先がクリクリと乳首を捏ねまわしはじめた。 純はそこの刺激に弱い。 放蕩時代、乳首を弄るのが好きな男に散々開発されてしまってからかなり敏感になってしまったのだ。 少し弄られるだけで下半身に響き、触れ方次第では達してしまう事もある。 だめだ。 純はいやいやと首を振って訴えた。 こんな状況でそこだけで達してしまったら士郎に何と言われるかわからない。 そして…後戻りできなくなる。 確かに誘惑しようと企んでいた。 士郎を…笹塚家を同じような境遇に追い込んで、絶望を味わわせてやろうと思っていた。 しかし誘惑に乗ってきた士郎の姿をカメラにおさめたら直ぐに引くつもりでいた。 純は夫を愛している。 籍を入れた時から…いや、彼に自分を大事にしなさいと叱られたあの日から、京一以外の男には二度と抱かれないと固く心に誓ったからだ。 「やめてと言うわりには随分と感度がいいじゃないですか、奥さん。腰、跳ねてますよ?」 しかし、士郎の指先は容赦なく乳首に刺激を与えてくる。 摘ままれ、引っ張られたところをグリグリと捏ねられて純は何度も身体を仰け反らせた。 せめて声だけは我慢しようと唇を噛むものの、ひっきりなしの快楽に幾分も耐えていられない。 「…っふ…う……っぁ…ん」 だらしなく開いた唇からは啜り泣く声に混じって甘い声が漏れはじめた。 執拗な弄りに、純の乳首は次第に熱を孕んでいく。 あぁ、だめだ… じんじんと疼いたところを爪の先で弾かれるたびに下肢にずくずくと響き、腰が浮き上がる。 股間は膨らみ、下着とボトムスを押し上げて主張していた。 「やめ…やめてっ…ぁあ…っくぅうっ」 下着の内側がじっとりと濡れはじめ、覚えのある感覚が純の身体を支配し始める。 快楽に弱いこと、流されやすいことは自分自身が一番よくわかっていた。 「ほら、こうするとどうです?これは?」 くびりだされた乳首をグリグリと強く捏ねられてギリギリのところで踏ん張っていた理性がグラグラと傾きはじめる…いや、一気に倒壊した。 「っくぅ…っ、ふぁあああっ〜〜〜!」 ビクビクと背中が震えると同時に、下着の内側で欲望が爆ぜる。 久しぶりに味わった乳首での絶頂はしつこく、また長かった。 余韻でぼんやりしている頭に、士郎の愉快そうな声色が響いてくる。 「あぁ、乳首を弄られただけでイったんですか?人の家のソファで濡らすなんていやらしい奥さんだ」 太腿をまさぐっていた士郎の手が短いボトムスの裾から潜り込んできた。 バカにされている。 揶揄われている。 悔しくてたまらないはずなのに肌が粟立ち、下腹部が切なげに波打つ。 だめ。 感じちゃだめだ。 頭でははっきりとわかっているのに、期待を押し留めていられなくなる。 そうこうしてるうちに、湿った下着の上から股間を握り込まれてしまった。

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