2 / 33

第1話

-深夜。 普通なら皆、寝ている時間。 彼も寝ているだろう。 だが、そこしか思い浮かばなかった俺は躊躇う事なくチャイムを押した。 何度も、何度も。 『…誰?』 暫くして、不機嫌そうな声がインターホンから聞こえてきた。 「…悪い。眞司、だけど」 俺が名乗った途端、プツンとインターホンが切れた。

ともだちにシェアしよう!