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第23話 初めての発情期③ ※

 ハルと両想いになれたことで胸がいっぱい。  夢見心地な気分でふわふわの、くらくら。  ハルが何か言ってるけど、頭に入ってこない。    甘い香りに包まれて、目を閉じる。  同時に、キスの雨が降ってきて頭のてっぺんかから、耳、頬、唇。  やがて首筋へと伝って、チクリと痛みが走る。 「っ、」  痛いのに、その痛みが心地良く感じてしまうのはハルと両想いになれた嬉しさ故だろうか。  熱を持った体を冷ますようにハルの冷たい指先が服の下から触れて擽ったい。 「んんっ」  服を捲られて火照った体に冷たい空気が肌を差す。  ハルの指がツーっと腹を撫でるだけでゾクリと体が震えて、中心に熱が集まる。  更に捲り上げられた服は胸まで晒されて。  恥ずかしさに身を捩る。  ハルが見ている。それだけで一気に顔に熱を持った。 「みな、ぃ……で」  あまりの恥ずかしさで、声が段々と窄んでしまう。  そんな雪兎に追い打ちをかけるように、晒されている胸の2つの突起の片方にふぅーっと息が掛かった。 「ひゃっ、あ」  生暖かい風がそこに触れて、ゾクゾクと体中をなにかが駆け上がっていくような感覚。  頭が一瞬、真っ白になりそうな。    ハルの手がもう片方の突起に触れたことで、脳内はついにスパークした。 「ん、あぁっ」  自分でも、お風呂で洗った時にしか触れない胸の小さなつぶりにハルが触れている。  それだけで、もう限界だった。  ズボンの下のパンツがぐっちょりと濡れているのがわかって。  自分が今、初めて達したのだと。  好きな人に愛撫されながら、身体はそれでもしっかりと感じていた。

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