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第26話 初めての発情期⑥ ※
「あっ、ふ、んんっ……はっ、あぁ、っあ、」
淫らな水音が激しく音を立てる。
もう、何がなんだかわからない。
ただ、気持ちいいと、もっと欲しいということで頭がいっぱい。
いつの間にか、後孔に抜き挿しされている指の本数も増え。
そこに挿し込まれているのは晴輝のではない男の3本の指の根元まで。
ローションなんて必要ない。
オメガの雪兎の後孔から止めどなく愛液が溢れて、それが潤滑剤の役目を果たしていた。
男は全てを熟知しているかの如く、雪兎の感じるところを隈無く攻め立てる。
後孔を攻め立てられた瞬間、雪兎の中心から吐き出される薄くなった精液。
男が指を一気に引き抜くと。
「う゛あぁっ」
苦し気な雪兎の声が漏れた。
息も絶え絶えな雪兎は体力を使い果たしたのか、だらんとベッドに四肢を投げ出し動けないようだ。
そんな雪兎とは反対に男は、ベッド脇にあるサイドチェストに向かう。
引き出しから取り出したのはコンドームの袋。
それを器用に口で破ると己の屹立したモノに慣れた手つきで付けた。
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