67 / 75

第65話 嫌な時間

 京極さんが鼻歌を歌いながら、次は体を洗われる。  京極さんの気を損なわないように、大人しく従順に。  一刻も早くこの嫌な時間から解放されたかった。 「立てるか?」  そう言われてオドオドと立ち上がる。  背中、胸、腹と洗われた体は、残すところ下半身のみとなる。  先ほどお漏らしして汚れてしまった体を、京極さんの手によって洗われるのは嫌だ。 「足、開け」 「ぇ……、?」  そう言われてもすぐに従えない。  だって、つまり”そこ”を洗われる訳で……。  どうするか考えていた時だった。 ――ぺちん 「ひぁっ!?」  突然京極さんにお尻を叩かれる。  それはまるで早くしろと言わんばかりの合図で。  恥ずかしさもありながら覚悟を決めて少しだけ足を開く。 「もっとだ」    けれど、無情にも京極さんにダメ出しされてしまう。 「……うぅ、っできな――」 ――ぺしん 「ひゃぁ、っ!」 「ほら、早く」    なんて鬼畜なんだろうか。  このままではお尻が赤くなるのも時間の問題だった。  それなら、一思いに洗って貰って早く終わらせよう。  そう思い至った雪兎は、更に大きく足を広げた。 「いい子だ」  後ろからそう言われて。 「鏡に手付けてろ」    その言葉にも素直に従った。

ともだちにシェアしよう!