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第77話 選択

 「どうする? やめるなら今のうちだ。やるか、やらないか……ユキが選べ」    そう言って僕を見つめる京極さん。  どうする、なんてそんなの……。  出来ない。  桐原さんをまた巻き込んでしまう。  僕一人ならまだしも。  でも、この賭けに乗らないことには僕に自由はない訳で。  どうするべきか。  何が正解かなんてわからない。    僕の答えは……。 「――白濱くん!」  俯きがちでいる僕を呼ぶ声。  その声は桐原さんで。  顔を向ければ、桐原さんは真剣な表情で口元だけ二ッと笑みを見せた。 「一緒に行こう!」  そうだ桐原さんはこういう人だ。  出会ってまだ日は浅いけれど桐原さんはいつだって僕を助けようとしてくれる。  僕にとっての救世主のような人。  目に熱いものが込み上げてきそうなのをグッと我慢して。    目の前の京極さんに立ち向かうように、その黄金の瞳を見据える。    僕の答えは、もう1つしかない――     「――その勝負、受けて立ちます」 「覚悟は決まったか。わかってるとは思うが、ユキが負けたその時は大人しく従ってもらう」  この勝負に負けたら……。  僕は今度こそ京極さんのものになるという訳だ。  絶対に、この勝負に勝たないといけない。

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