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「お前、その手でパジャマ脱げるか?」 「うーん、どうだろ。  とりあえずやってみるわ」 「あ、やっぱ待て、その手で脱いだらパジャマに粘液付きそうだから脱がせてやるよ。  はい、ばんざーい」  勝一の手を上げさせてパジャマを脱がせると、触手はひじの少し下から始まっていて、それより上は見慣れたいつもの腕だ。  ついでにズボンも脱がせたが、思いっきりテントを張っているトランクスは後でいいだろう。  俺も自分のパジャマを汚されないようボクサーブリーフだけ残して脱ぐ。  その途端、胸元ににゅるにゅると伸びてきた触手を、俺はぺちっとはたいた。 「あほ、いくら触手プレイって言ったってキスくらいしろ」 「あ、ごめん」  勝一は謝ると、今度はちゃんと俺を抱き寄せて唇を重ねてきた。  背中に回された手は触手で、なんかぬるっとしているし、無意識なのか微妙にうねうね動いているので、はっきり言って気持ち悪い。  それでも、俺がつかまっている肩もキスの仕方もいつもの勝一だから、全体として見ればそれほど嫌悪感はない。 「えっ、ちょっ、なんで胸……」  キスの最中、勝一の両手は俺の背中に回されたままなのに、どういうわけか胸をぬるぬると撫で回され、驚いて自分の胸を見ると、そこには背中側から細い触手が2本出ていた。 「あ、なんか胸も触りたいなーって思ったら枝分かれしたみたい。  便利だよなー。  ま、それはいいから、もっとキスしようぜ」 「ちょ、んっ……」  太い触手に抱き寄せられて再びキスされて、同時に細い触手に胸を責められる。  乳首に巻きついた触手に強弱をつけて締め付けられ、先っぽをぬるぬるとこすられるのは、かなり気持ちいい。  触手はまた枝分かれしたらしく、今度は口と耳にも入ってきた。  耳のひだや入り口をぬるぬるこすられ、口の中は勝一の舌と触手の両方で嬲られ、俺はいっぱいになった口でくぐもった喘ぎ声をあげる。 「しょーいひ、もっほ、ふよふ……」 「ん? なに?」  俺がもごもご言うと、勝一は口の中から舌と触手を出してくれたので、遠慮なく自分の欲望を口にする。 「乳首、もっと強くしてくれ」 「うん、いいよ。  こんな感じ?」 「いや、もうちょい」  勝一は乳首に巻きついた触手の力を強めてくれたみたいだけど、表面がぬるぬるしていて力が入らないのか、さっきとあまり変わらない。 「んー、これ以上は無理かも。  えっと、噛む?」 「ああ、それでいいから」 「ん、わかった」  勝一はうなずくと、俺をベッドに押し倒した。

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