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第9話
求めればくれる愛情。既にズボンは下ろされ長い指が僕のペニスに絡みつく。
「あん……んはぁ……」
指で丁寧に擦られた後、優真の顔がゆっくりと下半身へ下りて行った。ヌルっとした感触は僕を目覚めさせる。
「あん……んはぁん……ゆ……ま」
先端から根元へと舌を絡め辿るそれは生暖かくて気持ちいい。もう何度となくされている行為。それでも今日はいつも以上に敏感に感じ取る。
「んはぁん……あん……っん」
ねっとりとした舌の動きと指。僕はベッドの上で息を荒くして悶える。
「溢れてるよ……そんなに欲しい?」
優真の台詞に身体がカーっと熱くなる。僕は微かに目を開け頷いた。
「今日は随分積極的だね……」
いいから早く欲しい。僕は恨めしそうに優真を見つめると目の前の顔は苦笑いを浮かべた。外から聞こえる雨音。僕は何かに突き動かさる様に優真を欲した。
彼はクスっと笑って僕を抱き始める。
「あん……んあ……ふぁん」
ローションでたっぷり解された秘部はもうトロトロで前も限界。
「早くっ……」
優真ももう余裕がないみたいで、ゴムを付けると僕の中へと侵入してきた。僕は声を上げて悦ぶ。こんな自分知らない。ただ僅かでも優真の心が他の誰かに動いたのではと思った瞬間が怖い。失うかもしれない。そう思ってしまったが最後僕は怖くなった。愛おしい人をここに来て奪われたら……そう思うだけで心が震えた。
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