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第10話

激しくなる律動、僕は必死に優真にしがみつく。 「あん……きもち……はぁん……あぁん」  突き上げられる度ベッドは乾いた音を立て、濡れた音が部屋中に響く。 「陽向……愛している」 「僕も……あいし……あぁん……はぁあん」  愛しているそう答えたかったのに奥の奥を突き上げられ言葉にならない。重なる肌と肌。合わさる唇。激しく貪られ突き立てられるともう絶頂は近い。 「あん……んんっ……んふぅん……」  離された唇。優真の顔は快楽で歪む。 「ゆう……まっ……ああっ……もう……んあぁあ……」  目の前の顔は首筋に埋もれ更に激しさを増していく。 「んあ……もう……イく……はぁあん……ああ」  言葉にした後、優真は僕の最奥を突いた。僕は声を荒げて絶頂に達する。優真もまた僕の中で果てた。ゴム越しとは言えなにか熱いものを感じ取って僕たちはベッドに身体を投げ出す。 「はあ……はあ……」  互いにまだ繋がったままで荒い息遣い。お互いの身体を求める様に抱きしめ合った。降り続く雨音は今もまだ続いている。長い雨……。  暫く抱き合って僕らは呼吸を整えようやく優真が内部から出て行った。 「あっ」  思わず漏れ出す声。何処か寂しい。それでも優真は僕を抱き留める。

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