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「ぅ――は、ぁ」  きゅっと摘まみ上げられた拍子に身体を仰け反らせると、露わになった首元に歯を立てられる。それと同時に股間を太腿で擦り上げられ、行為がどんどん進んでいくことに焦燥感を覚えた。 「あ…だめ、だ……ッ」  だが火照った身体は全く言うことを聞いてくれない。足の間を時折膝で押し込まれると、腰がびくっと跳ねてしまう。 (ヤバイ、そんなにされたら――) 「感じる?」 「……ぅるさい」 「もう硬くなってきてるよ」 「だから、うるさいって――あ、ちょっ」  パジャマのズボンと下着を一気に下ろされ、下半身を剥き出しにされる。そして勃ち上がりかけていた祥のものに、指を絡められた。 「ぁあ! おい…やめろッ」  動きを止めるよう訴えるが、園山はその手を上下に動かしてくる。 「んぅ、っ……ぁ」  裏側をなぞり上げられたかと思うと、輪にした指で締め付けるように愛撫する。  上がりきった呼吸が、抵抗の言葉を紡ぐことの邪魔をした。ただ乱され、喘がされている自分に泣きたくなってくる。 「ああっ、は、あ……」  こんな醜態を晒してしまう自分が恥ずかしくて仕方がないのに、高い声が溢れてくるのが抑えられない。  混乱する頭となけなしの理性の狭間(はざま)で祥の身体は素直に反応し、先端からは透明の液体が溢れ出していた。 (なんで、俺、こんなことになってんだ……)  誰かと事に及ぶのが初めてな上に、その相手が園山だなんて。 (フツー、友達同士で……こんなこと、するかよ)  園山の手に包まれているところは既に張り詰めいていて、解放されるのを待ちわびている。 「イキそう?」 「あ、そんな、したら……あぁ!」  扱く手に力がこもり、上下の動きがより速くなる。  腰の奥からこみ上げてくるものには抗えず、もう片方の手で先端の窪みを刺激されたのを引き金に、祥はとうとう達してしまった。 「あ――あァああっ!」  自らの腹部に、生暖かいものが散る。肩で大きく息をしていると、膝を立てられ、祥のもので濡れた手が後ろに忍んできた。  ぬるぬるとそこを擦られて全身に力がこもる。

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