24 / 50
5-8※
「ぅ――は、ぁ」
きゅっと摘まみ上げられた拍子に身体を仰け反らせると、露わになった首元に歯を立てられる。それと同時に股間を太腿で擦り上げられ、行為がどんどん進んでいくことに焦燥感を覚えた。
「あ…だめ、だ……ッ」
だが火照った身体は全く言うことを聞いてくれない。足の間を時折膝で押し込まれると、腰がびくっと跳ねてしまう。
(ヤバイ、そんなにされたら――)
「感じる?」
「……ぅるさい」
「もう硬くなってきてるよ」
「だから、うるさいって――あ、ちょっ」
パジャマのズボンと下着を一気に下ろされ、下半身を剥き出しにされる。そして勃ち上がりかけていた祥のものに、指を絡められた。
「ぁあ! おい…やめろッ」
動きを止めるよう訴えるが、園山はその手を上下に動かしてくる。
「んぅ、っ……ぁ」
裏側をなぞり上げられたかと思うと、輪にした指で締め付けるように愛撫する。
上がりきった呼吸が、抵抗の言葉を紡ぐことの邪魔をした。ただ乱され、喘がされている自分に泣きたくなってくる。
「ああっ、は、あ……」
こんな醜態を晒してしまう自分が恥ずかしくて仕方がないのに、高い声が溢れてくるのが抑えられない。
混乱する頭となけなしの理性の狭間 で祥の身体は素直に反応し、先端からは透明の液体が溢れ出していた。
(なんで、俺、こんなことになってんだ……)
誰かと事に及ぶのが初めてな上に、その相手が園山だなんて。
(フツー、友達同士で……こんなこと、するかよ)
園山の手に包まれているところは既に張り詰めいていて、解放されるのを待ちわびている。
「イキそう?」
「あ、そんな、したら……あぁ!」
扱く手に力がこもり、上下の動きがより速くなる。
腰の奥からこみ上げてくるものには抗えず、もう片方の手で先端の窪みを刺激されたのを引き金に、祥はとうとう達してしまった。
「あ――あァああっ!」
自らの腹部に、生暖かいものが散る。肩で大きく息をしていると、膝を立てられ、祥のもので濡れた手が後ろに忍んできた。
ぬるぬるとそこを擦られて全身に力がこもる。
ともだちにシェアしよう!