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(ま、まさか……そこにいれるのか……?) 「そう。ここに入れるんだよ」 「だから、何で俺の考えてること分かるんだよ!」  またしても思っていることを見透かされてしまった。自分はそんなに分かりやすい反応をしているのだろうか。 「うぁ、やめ……指、入れんな……ッ」  祥の制止の声も聞かず、園山は体内に指を埋め込んでくる。それは濡れていたため、すんなりと入ってきてしまった。 「あ、んぅ……きもち、わる……」  身体の中に異物がある感触に、祥の身体は明らかに拒絶反応を示している。 「やだ……ゆび、抜いてっ」 「ごめん。でも、慣らさなきゃ入らない」  なら入れなければいい。  もし、本当に心が見透かされているならば、この声も聞いてくれたらいいのに。 (苦し……)  それでも祥の願いは叶わず、園山の指は身体の中を探るように動き出す。 「ぅ…あ、やぁっ……その、やま……もう…や、め…」  園山はさっきから目を合わせようとしない。それが余計に祥の恐怖心を煽り立てた。  祥の切願が聞こえているのかいないのか。(うごめく)指は、徐々に奥の方へと進んでくる。  それがあるところで曲げられた時―― 「ひぁ! ぁ、そこ、やめろッ」 「ここ?」 「あっ、あァあ……!」  さらに高くて卑猥な声が上がってしまった。そこにあるのは痛みではなく、初めての感覚。それが怖かった。 「ここ、感じる?」 「ちがぅ、感じてなんか……ぁあっ」  喋っている間にもそこをぐりぐりと刺激される。こんなに声を出していたら、本当に感じているみたいではないか。  だがそこを押し込まれた時に込み上げてきたのは、気持ち悪さではなかった。  では感じてしまっているのだろうか。後ろを弄られただけなのに?  それを肯定するかのように、萎えかけていた自身も再び熱を持ってきた。 「指、もう一本入れるよ」  二本目の指が、這入ってくる。  指が増えたことにより、中での動きがより複雑になる。

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