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「あ、ぅあ……ん」
ぎゅっと目をつむり、眉間にしわを寄せることでその奇妙な感触に耐えようとした。
そのうち三本目の指も入ってきて、濡れた音が大きくなる。
しばらく中をかき回され、祥の頭の中までぐちゃぐちゃにされた頃。
「もう大丈夫かな」
ずるりと指が引き抜かれ、急に訪れた喪失感に身悶える。すると、ベルトのカチャカチャという音が聞こえ、園山がズボンの前を緩めた。
現れた園山の欲望は、すでに猛り立っていて。
(ほんとうに、ヤるんだ……)
今までの愛撫は何となく現実味に欠けていた。というより、頭が理解することを拒んでいた。が、園山の欲望を目にして、それは真実なのだと、間違いではないのだと気付かされる。
「よく見てて。井瀬塚が何をされているのかを」
腰を抱えられ、柔らかくほぐれたところに熱いものが触れた。
「あぁ、う……くっ」
「息、楽にして」
園山が、這入 ってくる。
楽にしろといわれても、この圧迫感を耐えるには息を詰めるしかなかった。
「い、いた……そのやま、いたぃ…」
慣らされたとはいえ、指よりも太いそれに祥の身体は悲鳴を上げる。
「ごめん。もう少し、ガマンして」
園山の口調は優しかったが、身体への侵入はやめてくれなかった。
「あ、ぅん……んンッ」
痛みに耐えながらも、園山のものが自分の中へ入っていく様子から目が逸らせなくなってしまう。
(うわ、全部這入った……)
結局、祥は欲望の全てを飲み込まされてしまった。
痛くて苦しいのに、その熱に溶かされてしまいそうだ。
「井瀬塚の中、すごく熱いよ」
「そのやまのも、ぁつい……っんん」
園山は祥の身体に口づけを落としていく。
鎖骨の辺りに歯を立てられ、首筋を吸い上げられ、やがてその唇は祥のものに重ねられる。
歯列をなぞり、舌を吸い上げられると、喉の奥から勝手に嬌声が溢れてしまう。それは二人の口の中で反響し、はっきりとした音にはならなかった。
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