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 そのまま手を動かしていると、永緒も祥の昂ぶりを愛撫してくる。  先端をぐりぐりと弄られ、腰が大きく跳ねた。 「あ、あぁあッ」 「ここ、好き?」 「やっ…や、ぁ……そこ、だめ…っ」  だんだん身体に力が入らなくなっていく。それでも手にだけは意識を集中させて、もっと感じてもらえるよう必死に動かした。 「あぁ、あ…ながぉ……」 「祥――」  どちらからともなく唇を合わせる。口の中をかき回され、何とも言えない心地よさに酔いしれていった。  二人の手はすでに互いが零したものでべとべとになっていて。だが、そのぬめりも新たな刺激となって祥の官能を刺激した。 「は、ぁ…あっ……もぉ、イく…ぅ」 「俺も、そろそろ……ッ」  徐々に追い詰められ、それを追うように祥も無心で手を動かし続ける。  そして下から強く扱き上げられ、ついに達してしまった。 「あッ、あァああ!」  その衝撃で手をぎゅっと握ってしまう。その瞬間、永緒も同じように絶頂を迎えた。 「――ッ」  荒くなった息を整えていると、永緒が甘えたように首元に顔をうずめてくる。 「俺、今まで生きてきた中で今日が一番倖せだと思う。祥のおかげで」 「そんな事言うのは早いんじゃねーの? これからは、二人で今日以上に倖せな事があるかもしれねーし」  永緒にこれまで良い巡り会わせが無かったのならば、これからたくさん良い思い出を作っていけばいい。 「……ほんと、祥が恋人になってくれて嬉しい」  二人は再びキスを交わした。  互いの存在を確かめ合うかのように、何度も何度も舌を擦り合わせる。  それはまるで、この先絶対に離れないという誓いのキスのようだった。

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