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脅される《6》*
「僕…の、おちんちん擦って、イかせて、下さ…い」
絞り出した声は上擦っていたけど、言葉にはなっていた。
良次がハッと鼻で馬鹿にした様に笑う。
「そんなにイキたいのかよ。変態」
「お、お前…が…言えって…!」
「だからってマジで言うかよ?」
愕然として言えば、更なる羞恥を煽る言葉にまた涙が滲む。
屈辱と悔しさに俯いて唇を噛んで耐える。
「お前のお望み通りに、ちんぽ擦ってイカしてやるよ。縛られて勃起させた変態くん」
「あっ、あっ…!」
綺麗な顔から放たれる信じられない下品な言葉に、精神的に追い詰められる。
だけど、それと同時に再開された手淫に、俺の口から漏れたのは抗議の言葉ではなく、情けない喘ぎ声だった。
ガクガクと脚を痙攣させながら、未だ携帯を構えたままの良次に嫌々する様に首を振る。
「あ、あっ、いや…や、写メ…、撮らな…でぇ、や…………」
「写メなんて撮らねぇよ」
良次の言葉に少しだけ安堵して溜息を漏らした。
次の良次の言葉を聞くまでは、もうイク事しか考えられなくて、ただただ良次の手の動きに翻弄されていた。
「あ…、ん、あっ…」
「写メなんて撮る必要ねぇんだよ。もう撮ってるからな」
「……?」
朦朧とした意識の中、良次の言葉の意味が分からずに良次を見上げる。
絶頂を迎える瞬間だった。
良次がにっこりと微笑む。
「これ、動画」
「……!?」
驚愕に目を見開くと同時に、カリの部分を先走りの滑りを借りて強めに擦られる。
「っ、あ、ああーっ!!」
俺は、呆気なく良次の手の中で白濁を放った。
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