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《3》
だけど、俺が着ている服は良次に着せられたもので、今俺がいる場所が良次のベットの上だという事が、昨日の事は現実だという事を物語っていた。
何て言えば良いのだろう。
あんな事をしやがってと責めれば良いのだろうか。
感情的に責め立てるには、時間が空いてしまった。
良次がベットまで近づいてくる。
それに反射的にビクリと身体が跳ねる。
良次の手が、俺の額に当てられた。
「熱はねぇな」
「…え?」
「具合、悪いのか…?」
再び繰り返された良次の質問に首を振る。
「飯は?」
「ず、ずっと寝てたから…、食ってねぇ」
「嫌いな物は?」
「や…、特にねぇけど…」
良次の質問に首を捻りながらも答えれば、良次が立ち上がり部屋を出て行こうとする。
「お、おいっ…?」
「飯、食えるだろ?ちょっと待ってろ」
そう言い残して良次が出て行ったドアを、俺はただ呆気に取られて見つめていた。
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