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《6》*

驚いてそちらを見れば、良次が入り口に立っていた。 「なっ!?何だよっ!?」 急に入ってきた良次にギョッとする。 最初、良次が風呂に入ろうと思って鉢合わせたのかと思った。 だけど、良次は衣服を身につけたまま浴室内へとズカズカと無遠慮に入ってきた。 「お、おいっ!?」 濡れるのも構わず、側に寄って来たので慌ててシャワーを止める。 「りょ、良次………?」 上から下へと舐める様な良次の視線に、何だか居たたまれない。 不審に思い名前を呼ぶと、良次に身体を引き寄せられた。 そして、明らかに意図を持った手つきで体を撫でてくる。 「お、おいっ!?止せよ!!」 昨日の事が頭を過ぎり、慌てて良次を押し返そうとした。 だが…。 「バラまかれても良いのかよ、動画」 その言葉に固まる。 頭の芯から、冷えていく様な気がした。

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