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《3》

良次の部屋に行き、俺は椅子に座っている良次と向かい合う形でベットに腰掛けていた。 正直、今更アレが嫌がらせでは無いと言われても簡単に納得が出来ない。 その所為で、俺は此処に来てから悩みまくっていたのだから。 「俺を追い出したくて、あんな嫌がらせしてたんだろ?」 「嫌がらせ?」 俺の問いかけに、良次が眉間に皺を寄せる。 「そんなつもりは無い」 「はぁ?」 「出て行って欲しいとも思っていない」 「?」 嫌がらせでは無いとしたら、アレは一体何だったと言うのだろうか。 良次の言葉に、俺は更に首を傾げる。 そんな俺に良次が近づいてくる。 俺は思わず、反射的に身構えた。 「お、おいっ!?ま、また嫌がらせするつもりかよ…!」 「だから、嫌がらせじゃない…」 「は、はぁ?」 嫌がらせでなければ、一体何だと言うのだ。 そう口にしようとした時だった。 「好きだ…」 「え…?」 「お前の事が、好きだ」 良次の言葉の意味が理解出来ずに、俺は完全にフリーズした。

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