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《3》*
「抱きたいって言っただろう?」
「っ!?」
そう言いながら、良次の指がお尻を這う。
そして、あろう事か、その指が中へと入って来ようとして、ギョッとする。
そこで、ふと気づいた。
男同士で抱きたいという事の意味が全く分からなかった自分は、同性同士はこういう風に身体を触ったりするのがセックスなのかと、良次の告白を聞いてから勝手に思っていた。
だけれど、
もしかしたら、
良次の言う抱きたいと言うのは、
今良次が触れている俺のお尻の中に良次のモノを入れるという事だろうか…?
一気に血の気が引く。
「無理!絶対に無理…っ」
引き攣る声で必死に首を振る。
だって、そんなの無理に決まっている。
慌てて良次の手を振り払う。
「俺も男相手は初めてだけど、痛くしない様に気をつけるから」
「いやっ、無理だよ…!そんな所に入る訳無い!!」
「利久…」
「な、何だよっ!?」
「好きなんだ…」
「っ」
「利久を、俺のものにしたいんだ」
縋る様な顔で言われて、言葉を失う。
そんな顔をするのは、
ズルい。
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