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《7》
「いや~、小野部が力持ちで助かった~。マジで殺されるかと思ったわ~」
「何考えてんだ、お前」
相変わらず優はヘラヘラと笑っていた。
ようやく落ち着いた良次が、吐き捨てる様に呟く。
「良次、何でここに…?」
ずっと学校を休んでいた良次が、タイミング良くこの場所に来てくれたのが不思議で首を傾げる。
「この馬鹿が御丁寧にメールしてきやがったんだよ」
「メール?」
「ここの場所と、あとモタモタしてたら、小野部の事俺が貰うねってメールしたんだよね~」
「はぁ!?」
「まぁ、実際はもうちょい際どい内容だったけどね」
一体どういう事なのか、さっぱり訳が分からない。
「小野部の事好きなら助けに来るだろ?」
「女好きのお前が、男を襲うとか何の冗談かと思ったけどな。来てみりゃこんな事になってるし、とうとう気でも触れたかと思ったわ」
「相変わらずキッツいよね~。学校で良い子ちゃん演じてるお前見てると、吐きそうなんだけど」
「はっ、馬鹿の癖に下手な芝居しやがって」
「いやさ、だってこうでもしないと、アンタ、ずっとウジウジしてんじゃん?」
「だからってお前なぁ…」
さっきの剣幕が嘘の様な慣れた2人の会話に、更に頭が混乱した。
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