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学校にて《1》
翌日、良次と一緒に登校した。
学校に着くと、すぐに良次が担任に呼ばれて教室から出て行く。
残された俺は、自分の席へと向かう。
「おっはよー」
席に着くと、優がへらへらと笑いながら肩を叩いてきた。
「昨日はお休みだったみたいだけど、仲直りHは盛り上がった~?」
「なっ!?ばっ!?」
突然のとんでもない台詞に、慌てて優の口を塞ぐ。
学校で何て事を言うのだろうか。
「お、お前っ!何考えてんだよ!?」
「こーこ、ついてるぜ」
「?」
優の言葉にキョトンと優を見上げる。
そんな俺に、笑いながら優が、俺の首筋をトントンと指で叩く。
「キスマーク、気をつけた方が良いぜ」
「え…?え…?」
優の言葉の意味が分からなくて、慌てていると優が、女子からファンデーションを借りて、俺の首にはたく。
「わっ!?な、何!?」
「独占欲強い奴に気に入られると大変だな…」
「?」
「ここ、きつくキスされて鬱血してるから隠した方が良い」
「あっ!」
優の言葉に、ようやく意味を理解して、恥ずかしさに慌てて首筋を隠した。
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