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《8》*

「先走りすげぇんだけど…?」 「し…、しらな……!」 咎める様な良次の声に、必死に首を横に振る。 首を振った拍子に、目尻に溜まった涙が溢れた。 「知らない筈ないだろう?」 そう言って、良次の綺麗な指が俺の張り詰めたモノに伸びる。 「ほら、こんなに滑ってる…」 「あっ…あぁっ…や…」 俺の状態を分からせる様に、わざと先走りを塗り広げながら形をなぞっていく。 濡れた音が、更に羞恥を煽る。 身悶える俺を、良次は観察でもする様に見下ろしていた。 「本当に…可愛いな、お前」 不意にケーキのクリームをペニスに塗られて、冷たさにビクリと震える。 信じられない事に驚いて、一瞬何が起こっているのか分からなかった。 だが、それでも萎えなかったのは、その行為があまりに淫靡だったからかもしれない。 「な、何…!?」 「まさか、男のモノをしゃぶりたいと思う日が来るとは思わなかったけどな」 良次の台詞にまさかと思う。 そして、まさかと思った時には良次にペニスを深く飲み込まれていた。 「あっ、あっ…!」 初めて体感する、熱い、湿った感覚に、俺は目を見開いて身体を仰け反らせた。

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