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《12》*
「いい子だ…、利久…」
「あっ!あぁっ!」
まるで焦らす様に、良次の指がゆっくりと俺の中に沈んでいく。
たっぷりと濡らされたそこは、抵抗なく良次の指を飲み込む。
待ち望んでいた、中の快感に背中が撓る。
仰け反って、
奥を探る指に翻弄される。
「あ…!はぁ…ぁ」
ゆっくりと、慣らす様に良次の指が動いていく。
「そんなに腰振っちゃって、中気持ち良いんだ?」
「あっ…、んぁっ…!」
「分かる?利久のここ、俺の指銜えて離さない…」
くるりと中で輪を描く様に動く指に身体が、跳ねる。
もう、馬鹿みたいに快感を得る事しか考えられなくて、恥ずかしい良次の言葉にも俺は何度も必死で頷く。
そんな俺を愛おしそうに見つめる良次の視線に、蕩けてしまいそうだ。
増やされた指に弱い部分を責められて、堪らない快感にこのまま、また絶頂を迎えてしまいそうだった。
だけど、
足りない。
もっと、熱い楔を打ち込んで、
埋めて欲しい。
良次でいっぱいにして欲しい。
今の俺の心みたいに…。
俺は、縋る様に良次の身体にしがみついた。
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