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《3》

「良次が先生の手伝いで側に居てやれないから、小野部の事を見ててやってくれって言われた時には、何て過保護なんだと思ったけどよ。言う事聞いといて正解だったな」 「良次が…?」 「そ、心配だからってさ~。愛されてんね~」 冗談めかして言う優に、顔が赤くなるのが分かる。 「にしても、志水。お前がついてるのに、何やってんだよ。学校の廊下だぜ?」 優に呆れた様に言われて、志水が困った様に苦笑いをする。 「面目ない」 「粗相しねえ様に、日頃からちゃんとペットの躾しとけよ」 「俺は犬かっ!?」 「し、躾…!?」 優の口から飛び出したとんでもない言葉に、驚く。 躾って、どういう事だろう。 そういえば、つい最近、良次がそういうプレイがあるって言っていた気がする。 俺は恥ずかしいから嫌だって断ったけど、もしかして、この二人って、そういう事をする間柄なのだろうか? 一人で真っ赤になってぐるぐると考えていると、考えている事が顔に出ていたのか、俺を見て志水が苦笑いした。 「優が変な言い回しをするから、お姫様が誤解してるだろ…」 「え!?」 相原も俺の表情を見て、俺が何を考えてるのか察したらしい。 露骨に嫌そうに顔を顰める。 「おい、気色悪い想像してんじゃねぇぞ…。お前の頭ん中どうなってんだよ…。マジで引く…」 「何か、良次と小野部の夜の営みが垣間見えてすげぇ嫌だわー」 「し、してないっ!そんな事してねぇからっ!」 相原と優の冷めた視線に、俺は必死に首を横に振った。

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