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《17》
そんな女子に囲まれた利久を、諏訪と御子柴と金田の三人は遠目から見ていた。
「エグい話してんなー…」
諏訪がポツリと呟く。
「女って何でホモ好きなんだろな…」
御子柴もげんなりと眺めている。
「ていうか、女子にチヤホヤされてズルいよな!」
「いいね~、金田。お前は能天気で」
「あれは天国に見せかけた地獄だぜ?」
金田だけが身を乗り出してその光景を羨ましがっていた。
「ところで、あれ何の騒ぎ?」
不意の問いかけに、三人は振り返る。
見れば、いつの間にかトイレへ行っていた優と良次が戻ってきていた。
「何だ、大和と二人で便所に行ったからお楽しみかと思ったら早かったな」
「はぁ?」
御子柴の言葉に優の眉間に皺が寄る。
「処女捨ててきた?」
「何で俺がビフォーアフターで非処女みてぇな言い方してる訳?」
「いや、二人でいかがわしい事しに行ったのかと思って」
御子柴と優の会話を黙って聞いていた良次が不意に口を開いた。
「何で俺が男と尻の貸し借りしなきゃいけないんだ?気色悪い」
「大和って開き直るの早いよな…」
やり取りを見ていた諏訪が呟いた。
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